更新日: 2021.09.14 18:48
K2 R&D LEON RACING 2021スーパーGT第5戦SUGO レースレポート
2021 AUTOBACS SUPER GT
Round.5 IN SUGO 300km RACE
セーフティカーに行く手を阻まれ、挽回許されず14位でレースを終える
公式練習
9/11(土)9:30〜 天候:くもり 路面:ドライ 気温:21度 路面温度:23度
全8戦で行われるスーパーGTは、スポーツランドSUGOの第5戦から後半戦に突入。前回に引き続き、LEON PYRAMID AMGをドライブする蒲生尚弥選手と菅波冬悟選手は、サクセスウエイト75kgを積んでの戦いとなった。東北地方はすでに秋の雰囲気も漂わせるようになって、曇り空の下、低い温度のなかで公式練習が行われた。
コロナ禍で昨年は開催サーキットが限定され、SUGOでは2年ぶりのレースとなるため、最初にステアリングを握った蒲生選手は、普段以上に確認を行って、じっくりセットアップを進めていき、1分19秒335を記録し、ほぼ50分間経過したところで菅波選手と交代する。
両選手とも安定したラップを刻むが、一発の速さにはどうにも欠ける印象も。それでも菅波選手は最後の専有走行で1分19秒687をマーク。このセッションは19番手とあって、「ロングランは遜色ないんですが、まずはQ1を突破しないと」と蒲生選手は語っていた。
公式予選
9/11(土)Q1/14:30〜 Q2/15:23〜 天候:くもり 路面:ドライ 気温:24度 路面温度:27度
予選は公式練習より若干温度は上がったものの、ほとんど変わらぬコンディションの下で行われた。今回も黒澤治樹監督はQ1担当のドライバーに、蒲生選手を起用。今回、LEON PYRAMID AMGはA組での走行となった。
1周が短いこともあり、徐々にタイムを詰めつつ、ウォームアップは入念に行われる。アタックは計測4周目から。果敢にコースを攻め込んだ蒲生選手は1分18秒801を記録する。この時点で8番手、ぎりぎりQ1突破なるかと思われたものの、終了間際に大きくタイムを縮めてきた車両があり、コンマ025秒差でバンプアウトされてしまう。
この結果、K2 R&D LEON RACINGは9列目、17番手から決勝に臨むことになり、「SUGOでは予選がすごい接戦になるのは分かっていたので、クルマのバランスで補っていくはずが、補いきれなかった。。。これは今後の課題」と黒澤監督は反省しきり。SUGOでは乱戦になりがち。それを避けつつ、躍進が期待された。
決勝レース
9/12(日)13:30〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:29度 路面温度:46度
土曜日の曇り空から一転して日曜日は晴天に恵まれ、温度も急上昇。路面温度に関しては倍近くまで高まっていた。決勝レースを前にして行われたウォームアップでは、LEON PYRAMID AMGは蒲生選手のドライブで5番手につけており、激しい追い上げを予感させた。
今回もスタートドライバーに、黒澤監督は菅波選手を起用。オープニングラップのうちに、早くもひとつ順位を上げて、16番手からレースを開始することとなった。そのままポジションをキープして周回を重ね、機が熟するのを菅波選手は待ち続けていた。そして、早めのドライバー交代を行うチームが現れるたび順位を上げて、41周目には3番手にまで浮上する。
しかし、それから3周後の44周目にGT500クラスの車両が、最終コーナーで出火。セーフティカー(SC)が導入されてしまったのは、何よりもの痛手となった。さらに、そのSCとの位置関係によって、リスタートが切られて2周後となる、53周目の蒲生選手への交代後はラップダウンになってしまう、大きな不運も……。
タイヤを4本とも換えてフレッシュな状態となった蒲生選手でも挽回が許されぬ状況となって、15位でゴールすることとなった。だが、レース後にペナルティを科せられた車両があったことから、ひとつ順位を上げてK2 R&D LEON RACINGは14位に。
2戦連続で無念のノーポイントに終わったが、ドライバーもチームも気持ちを早くも切り替えて、残り3戦での巻き返しを誓っていた。なお、次回のレース、第6戦は10月23〜24日にオートポリスで開催される。
黒澤治樹監督
「2戦連続無得点なので、反省しなくてはなりません。結局、予選で後方になってしまったので、作戦でなんとかしようとして、逆に裏目に出てしまいました。普通に前の方でレースしていれば、前半を伸ばさず、真ん中あたりで入れることもできたでしょう。次のオートポリスでは頑張ります」
蒲生尚弥選手
「予選順位がすべてでしたね、今回は。後方からのスタートだったので、あわよくばみたいな形のレースで、すごく引っ張ったんですが、結果的にはSCが出て、それで勝負権を失ってしまいました。しかし、クルマも壊さず走り切れましたし、セットアップなどに収穫もあったので、気持ちを入れ替えて、次回以降、頑張っていきたいと思います」
菅波冬悟選手
「みんな、ひとつでも上のポジションに行こうと必死でやっているなかなので、こういう展開もあると思います。ひとつひとつが、チームの今後にプラスになるんじゃないでしょうか。残り3戦、落ち込んでいる暇はないので、しっかり解析して次も頑張りたいと思います」