更新日: 2021.11.30 16:44
K-tunes Racing 2021スーパーGT第8戦富士 予選レポート
SUPER GT 2021 第8戦予選 富士
真冬のような寒い富士に苦しみ、今季最終戦は予選Q2進出ならず
2021年シーズンもいよいよ最終戦を迎えました。AUTOBACS SUPER GT 2021シリーズ第8戦が静岡県富士スピードウェイで開催、11月27日(土)は公式予選が行われました。
11月末の富士スピードウェイはとても寒く、すでに冬といっていい体感温度になります。エンジンにとってはパワーが出やすく都合がいいのですが、タイヤにとっては温度が上がらず性能を発揮しにくくなってしまいます。
ソフトなコンパウンド(ゴム)を使用したタイヤは、タイムが出やすいものの、耐久性が短くなります。そのトレードオフのバランスが、当日のコンディションにピタリとマッチしてくれれば、いい結果が期待できるのですが、そう簡単ではありません。
しかもSUPER GTの場合は、予選で使用したタイヤで決勝レースをスタートしなければなりません。それだけに予選でどのタイヤを選択するのか、それが決勝レースの戦略にも影響してしまうのです。
K-tunes Racingは午前中の公式練習で、ソフトとミディアムの2種類のタイヤ、それに対するマシンのセットアップを試しました。タイムは全体の13番手、予選Bグループでは7番手となりました。
午後の公式予選、Q1は阪口晴南選手が担当しました。タイムを出しやすいソフトタイヤではなく、耐久性の高いミディアムタイヤを選択しました。
そのため、タイミングを計ってのコースインではなく、予選開始と同時にコースイン、タイヤを温めました。そして阪口晴南選手はなんと4周もウォームアップに費やして、5周目にタイムアタックに入りました。タイムは1分35秒台に入る好タイムではありましたが、残念なことにライバルたちのタイムアップが激しく、10番手タイムとなってしまいました。
予選Q2進出ならず。もともと苦手としている富士スピードウェイですが、予選Q2へ進出できなかったのは昨年の第2戦以来、4レースぶりでした。
予選19位からのスタートは、SUPER GTのローリングスタートでは大きな差が付きやすく、上位進出は難しいものになります。決勝レースは予選よりも2時間近く早いタイミングですが、それでも気温は同じようなレベルです。
影山正彦チーム監督は「Q2へ行けるタイムを出せるソフトタイヤもあったんですが、決勝レースでの苦しくなるのは判っていたので、あえて耐久性を重視してミディアムタイヤで予選を戦いました。なので今日の結果はある程度想定済みで、決勝レースでしっかりと戦って、チームもドライバーもミスなく、来シーズンにつながるレースにしたいですね」という、期待できるコメントをしてくれました。
■コメント
新田守男選手
「阪口晴南選手もガンバッてくれたんだけど、ボクたちが今の段階で持っているタイヤではQ2進出は難しかったですね。ただ耐久性を重視したタイヤ選択をしたので、決勝レースで順位を取り戻したいですね」
阪口晴南選手
「AグループのGT3+ダンロップの予選が良くなかったので、厳しい予想していました。もう少し気温が上がっていたら、Q2に行けたかも? 明日の決勝レースはしっかりと走り切って、少しでもいい結果を出したいですね」