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投稿日: 2022.04.27 22:16
更新日: 2022.04.27 22:17

PACIFIC CARGUY Racing 2022スーパーGT第1戦岡山 レースレポート


スーパーGT | PACIFIC CARGUY Racing 2022スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

PACIFIC hololive NAC Ferrari

今季開幕戦をケイと横溝のコンビで昨年鈴鹿以来の4位を獲得!

事前情報
 今年もCARGUY RacingとのタイアップでGT300クラスへフェラーリ488 GT3で参戦。女性バーチャルYouTuberグループ「hololive(ホロライブ)」とタイアップしたカラーリングには大きな注目が集まった。

ドライバーは木村武史とケイ・コッツォリーノのコンビが基本だが、木村が同日に開催されたヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)に参戦したため、昨年同様、横溝直輝がスポット参戦することになった。車両は3月に岡山で行われた合同テストでも上位のタイムをマークしており、今回は活躍の期待が高まっていた。

 迎えた予選日16日の天候は晴れで時おり雲がかかる。しかし冷たい北風が強く吹き体感温度は10°Cを下回る寒さとなった。9時20分に始まった公式練習では、ケイが12周、横溝が28周してケイが混走時間帯の序盤にマークしたベストタイム1分25秒248は、GT300クラスの専有時間でもこれを上回る車両はなく、このセッションのトップタイムとなった。

■GT300の総合トップタイムをマークしQ2へ進出

公式予選:Q1 Aグループ
2022.4.16
14:00〜14:10
ドライバー:ケイ・コッツォリーノ
気温:17°C
路面温度:21°C
Best Lap:1分24秒717(R)Aグループ1位
Lap数:4Lap
走行距離:14.812km

 GT300クラスの予選は、昨年のシリーズランキングにより14台のA組、13台のB組に分けられ、PACIFIC hololive NAC FerrariはA組に区分された。14台のうち上位8台までに入れば、Q2へ進出となる。ケイが3周をかけてタイヤを暖め、4周目にアタック。1分24秒717のコースレコードをマークした。ケイはそのままピットインしたが、このタイムを更新する車両はなく、無事にQ1を突破することになった。B組のトップタイムは1分25秒153であり、ケイのタイムはGT300クラス総合でもトップであった。

■横溝もコースレコードをマークし3列目を獲得

公式予選:Q2
2022.4.16
15:06〜15:16
ドライバー:横溝直輝
気温:16°C
路面温度:27°C
Best Lap:6位:1分24秒761(R)
Lap数:4Lap
走行距離:14.812km

 GT300クラスQ1のB組にアクシデントが発生しセッションが中断した影響で、Q2は予定より3分遅れの15時6分に始まった。横溝がステアリングを握りコースイン。3周かけてタイヤを暖め、4周目にアタックをかけた。直前にケイのタイムを更新する1分24秒286のコースレコードをマークした車両があり、横溝の1分24秒761は2番手に。しかしその後、横溝のタイムを更新する車両が4台あり、セッションが終了してみれば横溝のタイムは6番手となっていた。これで決勝レースは3列目からのスタートが確定した。

2022スーパーGT第1戦岡山 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)
2022スーパーGT第1戦岡山 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)

決勝

2022.4.17
14:05〜16:04
第1スティント:横溝直輝
第2スティント:ケイ・コッツォリーノ
気温:23°C
路面温度:32°C
順位:4位
Best Lap:1分27秒395
Lap数:77Lap
走行距離:285.131km

 17日は雲ひとつない晴天となり、前日の北風も弱まって絶好のレース観戦日和となった。14時に2周のフォーメーションラップが始まり、14時5分に決勝レースがスタート。横溝は大混雑するオープニングラップを慎重にかつアグレッシブに走り順位をキープ。

 しかし目の前の96号車RCFに引っかかり、前に出ることができない。この間に上位4台に逃げられ、テール・トゥ・ノーズの5番手争いとなった。このバトルは延々と続き、2台は31周目に同時にピットイン。ここでケイに交代し、ピットワークも決まり96号車RCFより先にピットアウトすることに成功した。

 ケイは34周目に決勝最速ラップとなる1分27秒395をマーク。他のチームもピットインし、ケイは37周目には実質的な3番手に浮上。46周目にすべての車両がピットへ入ると、ケイはトップの56号車GT-Rを追いかけ、2番手の18号車NSXとのバトルを展開していた。63周目にアクシデントがあり、FCY(フルコースイエロー)に。

 解除された終盤の71周目にもアクシデントによって二度目のFCY。72周目、FCYは解除されたもののタイヤはグリップを失っており、後方を走っていた65号車メルセデスにかわされ4番手へ。それでも77周を走りきり表彰台こそ逃したものの4位を獲得。ノーウエイトでガチンコレースとなった開幕戦で8ポイントを獲得した。

2022スーパーGT第1戦岡山 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)
2022スーパーGT第1戦岡山 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)

■コメント
エントラント代表 神野元樹

「今回は開幕戦から本気で優勝を狙えるチーム体制を作ることができました。表彰台に上る一心で勝負に挑んだのですが、結果は4位となりました。ドライバーチェンジのタイミングは上位であるほど紙一重になり、全てがアジャストされたときに結果が残せるのだとつくづく感じました。とはいえ、ケイ選手や横溝選手、チーム全員が自らの役割を果たすことができました。今のチームは十分にポテンシャルがありますので、次のレースが楽しみです」

ケイ・コッツォリーノ

「この週末で間違いなくスピードがあるということが証明できました。横溝選手が早めにピットインしたことで僕のスティントは40数周になったこともあり、残り15周でタイヤがガクッとドロップしてしまいました。それまでは56号車GT-Rを追いかけて、18号車NSXとも横並びするまでバトルしていましたが、いきなりバイブレーションが強くなりアンダーステアで曲がらなくなって、65号車メルセデスにあっさり抜かれてしまいました。今回は良いレースができ、チームとしても貴重な体験になったと思います。次も頑張ります」

横溝直輝

「クルマはすごく良かったのですが、96号車RCFはストレートが速くて抜くまでには至りませんでした。燃費を抑えてタイヤマネジメントをしながら走り、前がピットインして空いたらプッシュしようと思っていました。ですが思いの外ロングだったので、アンダーカットするような形になりました。予選でもう少し前に行きたかったのですが、SUPERGTは甘くないですね。今回のデータを生かして、次にまた走るチャンスではさらに上を狙っていけるようにしたいと思います」

2022スーパーGT第1戦岡山 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)
2022スーパーGT第1戦岡山 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)


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