K-tunes Racing 2022スーパーGT第3戦鈴鹿 予選レポート
第3戦/予選
鈴鹿サーキット
2022.5.28sat
レースを見据えたタイヤ選択だったが
それが予選でも速さを見せて2位獲得
アクシデントにより大幅に短縮されたとはいえ、苦手富士で6位入賞を果たした第2戦。続く第3戦はK-tunesRacingとLEXUSRCFGT3にとって相性の良い鈴鹿サーキットだけに、期待は高まっていました。開幕戦でダメージを受けたマシンはほぼ完璧に復活し、コンディションは良好。狙うべきレースです。
5月28日(土)、初夏のような熱気を感じさせる天候の中、公式予選が行われました。
しかし午前中の公式練習では、タイムが10番手と伸び悩んだだけでなく、フィーリングの悪さが懸念されました。そのため予選で使用するタイヤについて、チームは選択を迫られることになりました。タイムが出そうなミディアムか?、予選タイムは不利でもレースを見通してロングランでもタイムが落ちないハードか?。結局チームが選択したのはハードでした。
だがレースには意外性がつきものです。午後の公式予選、想定よりも高くなった路面温度は、そのハードタイヤにピッタリだったのです。予選Q1を担当した高木真一選手はA組2位、そして予選Q2を走った新田守男選手も2位と、好タイムをマーク。決勝レースをフロントロー、2番グリッドからスタートすることになりました。これは良い意味で予想外でした。
しかも2人とも、自身がタイムアタックした直後にはタイムモニターの最上段、つまりその時点でのトップタイムとして表示されました。それだけの速さを発揮できたのは、ピタリとマッチしたタイヤと得意なコースの組合せ、ということでしょう。過去4年間で2勝を挙げている鈴鹿。明日の決勝レースは、K-tunesRacingにとって、良いレースになることが期待できそうです。
影山正彦チーム監督
「いい予選でしたね。午前中は路面温度が低くく、その影響でタイヤのバランスが良くありませんでした。いろいろと試行錯誤してみたんですが、最終的には決勝レースを見据えたハードを選択しました。ところが予選では路面温度が上がり、ハードタイヤがしっかりと機能してくれました。嬉しい誤算でしたね。明日の決勝レースは、ドライバーもチームも、ミスのないように気を引き締めて臨みます」
新田守男選手
「路面温度が低くて、路面もできあがってなくて、午前中はイマイチでした。温度が上がった予選では全然イメージが変わっていました。マシンのコンディションは良いですね。予選で使ったタイヤは、燃料を積んだロングも良かったので、明日の決勝は今日のように気温が上がってくれれば、良い結果につなげられるかもしれませんね」
高木真一選手
「決勝レースを見据えたセットアップを午前中にしっかりとこなすことができましたし、ロングをテストすることもできました。路面温度が上がった予選では、しっかりとタイムを出すことができました。決勝レースに向けては、今回のレースで使える中で、ベストなものを選択できたと思います。あとはライバルチームの速さがどれくらいなのか??ということですね」