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投稿日: 2022.08.08 15:53

muta Racing INGING 2022スーパーGT第4戦富士 決勝レポート


スーパーGT | muta Racing INGING 2022スーパーGT第4戦富士 決勝レポート

SUPER GT 第4戦 FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100LAP RACE
富士スピードウェイ

決勝:8月7日
天候:曇り
コース状況:ドライ

決勝:18位

2022年SUPER GTシリーズ第4戦は、8月7日に富士スピードウェイで100周(450km)の決勝レースが行われた。前日同様朝からはっきりしない曇天で、レース前には軽く雨も落ちたが、すぐに路面は乾き日も差してきた。気温27℃、路面温度31℃とこの時期としては涼しいコンディションとなったが、レースは序盤から荒れ気味の展開となった。

 決勝日は12時30分から20分間のウォームアップ走行が行われ、堤と加藤が満タン時の車両の動きを確認した。このセッションは6番手のタイムで、16番グリッドからの追い上げが期待できそうだった。

 各車のコースインが始まったころから雨粒が落ちてきて、グリッドウォーク開始時には路面を濡らすことに。幸いグリッドウォーク中に雨は上がったが、コースにはウェットパッチが残っていたこともあり、静岡県警交通機動隊の白バイ9台、パトカー4台が先導したパレードラップの後に、1周多い2周のフォーメーションラップが行われ、100周のレースは99周に短縮されることになった。

 富士に詰めかけた2万9,300人のファンが固唾を飲むなか14時11分にシグナルがグリーンとなり決勝がスタート。オープニングラップのコカ・コーラコーナーで4台が絡むアクシデントがあり、スタートを担当した堤も寄ってきた車両を避けきれずにリヤのディフューザーを壊すこととなった。当初の予定どおりGT500にラップ遅れにされそうになる直前の5周でピットインして、ソフトタイヤからハードタイヤに交換。同時に予定外のディフューザーを修理する作業を行い30秒以上をロス。これで最後尾の24番手まで順位を落とすことになった。

 ここから堤が良いペースで周回し、徐々に順位を上げていった。他の車両がピットインしたこともあり、堤は10番手まで順位を上げた53周でピットイン。ここで燃料補給を済ませ、タイヤ無交換で加藤に交代した。加藤がピットアウトした直後にコース脇で止まってしまった車両がありFCY(フルコースイエロー)が出されたため加藤は減速をしたが、規定の時間までに減速が行えなかったとしてピットロードのドライブスルーペナルティを受けることになってしまった。これで13番手から順位を下げ入賞のチャンスがなくなったこともあり、もう一度ピットインしてタイヤを交換。結果的にトップから2周遅れの18位でゴール。オープニングラップの接触で勝負権を失うという残念な結果になった。

 次の第5戦は3週間後の8月27〜28日に鈴鹿サーキットにおいて、450kmレースとして開催される予定。今回と同じ長丁場のレースなのでここで得られたデータを活かし、まずはノーミスでレースを戦いたい。

加藤寛規

「FCYのペナルティは、ピットアウトしてすぐの100Rだったんですが、ちゃんとカウントダウンも見えていたし大丈夫だと思ったんですが、スピードを規定の速度まで落としきれなかったということです。最後のピットインはポイント圏内でもないので、じゃあタイヤを替えてみますかということで交換しました。そんなレースでしたが、今回得られたものを次のレースに生かしていきたいと思います」

堤優威

「1周目に飛んで来た車両を避けきれずディフューザーが壊れてしまったのは計算外でした。序盤のピットは予定どおりで硬いタイヤに交換してそこからスーパーロング。単独だとすごく速かったですしトップと遜色ないタイムで走れました。フィーリングも良くクルマの能力も高かったのかなと思います。選んだタイヤも良かったですが結果は残念です。次の鈴鹿に対しては、これからちょっと考えて頑張ります」

渡邊信太郎チーフエンジニア

「ヨーイドンしてすぐのコカコーラコーナーでアクシデントに巻き込まれたことで、リヤのディフューザーが壊れホイールも当たっていました。走行に大きな影響はなかったとは思うのですが、まさかデュフューザーが壊れているとは思わず修理をする準備もしておらず、これでほぼ1周遅れになってしまいました。優威のラップタイムが非常に良かっただけに残念です。鈴鹿は難しいレースになるかもしれませんが、出来る限りの準備をして臨みます。」


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