TGR TEAM ZENT CERUMO 2022スーパーGT第5戦鈴鹿 予選レポート
2022 AUTOBACS SUPER GT Report
FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE
第5戦 鈴鹿サーキット
ZENT CERUMO GR Supra
#38 立川祐路/石浦宏明
◆8月27日(土) QUALIFY
公式予選結果 5位
2022年のSUPER GTも、いよいよシリーズ後半戦を迎えた。前戦の富士では、好フィーリングを得てペナルティを跳ね返す走りをみせていたものの、まさかの電気系トラブルによりレースを失ってしまったTGR TEAM ZENT CERUMO。今季ここまでなかなか結果に結びつけられておらず、後半戦の幕開けとなる第5戦鈴鹿は、なんとしても結果が欲しい一戦だ。
今回も450kmという距離の長丁場を前に、ドライバーの立川祐路は悪い流れを断ち切るべくお伊勢参りに。気分を入れ換えこの一戦に臨んだ。迎えた8月27日(土)の予選日は、朝から雲が多いものの非常に蒸し暑いコンディションのなか、午前9時25分から公式練習が行われた。
前戦富士から好感触を得ていたZENT CERUMO GR Supraは、曇り空のもと石浦宏明がステアリングを握りコースイン。アウトラップを走りそのままピットに戻り、その後セットアップを進めていった。ZENT CERUMO GR Supraは今回も好感触があり、大きなセット変更は必要ではなさそう。石浦はまず16周を走ると、ピットに戻る直前にトラフィックの中ながら1分47秒333というベストタイムを記録する。
セッション後半は立川がステアリングを握り、引き続きセットアップを進めていく。立川のフィーリングも石浦同様に良好で、3回のピット作業を行いつつ、セッション終了間際の専有走行の時間に1分47秒524を記録。この公式練習でZENT CERUMO GR Supraは石浦のタイムがベストとなり9番手につけたが、この順位以上に良い手ごたえを得ていた。
その後もフルコースイエローの時間も使いながら調整を進め、公式予選までの間にチームは予選時の気温、路面温度に合わせた変更を施した後、午後の予選に臨んだ。公式練習から赤旗中断等もあったことから、当初予定より20分遅れの午後3時20分に公式予選が始まったが、心配された雨は降らず、気温30度を超える暑さのなか石浦は残り8分というタイミングでコースイン。2周を費やしタイヤをウォームアップさせていった。
ここで石浦は、3周目にアタックを決めると1分45秒365というタイムを記録する。一時トップにつけたが、最終的には4番手。それでもしっかりとQ2進出を果たし、立川にバトンを繋げることに成功した。
GT300クラスのQ1をはさみ、午後4時31分にスタートしたGT500クラスのQ2。残り7分というタイミングでコースインした立川は、しっかりとタイヤをウォームアップさせていくと、4周目にアタックを敢行。「スプーンカーブで少しタイムロスしてしまった」という立川だったが、それでも1分45秒674を記録。僅差のQ2のなかで5番手につけた。
決勝は長い450kmというレース。5番手というグリッドは悪くないポジションだ。しかも周囲は異なるメーカー、タイヤメーカーの車両が多い。決勝はまた違った戦力図にもなるはずだ。まずはこのところ続いているトラブルをなくし、しっかりと走り抜くこと。8月28日(日)の決勝に向け、TGR TEAM ZENT CERUMOは準備を整えていく。
![2022スーパーGT第5戦鈴鹿 ZENT CERUMO GR Supra](https://cdn-image.as-web.jp/2022/08/27222924/asimg_c04_23630a1c3380adb-660x440.jpg)
![2022スーパーGT第5戦鈴鹿 立川祐路と石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)](https://cdn-image.as-web.jp/2022/08/27222922/asimg_c03_f3630a1c31b77f8-660x440.jpg)
ドライバー/立川祐路
「朝からセットアップも良く、好フィーリングで走ることができました。自分たちのペースで仕上げてこられている印象がありますね。予選でもそういう手ごたえがありましたが、自分のアタック自体はスプーンで少しロスをしてしまったので、そこはもったいなかったです。違うタイヤメーカーの車両が前に並んでいるので、決勝になれば様子は変わってくるはず。上位が狙えないわけではないと思っています。まずはみんながノーミス、ノートラブルで戦えれば結果は見えてくるはずなので、頑張りたいと思います」
ドライバー/石浦宏明
「第4戦からクルマのフィーリングはすごく良くなっていますし、それに合わせてセットアップも事前の想定どおりに反応してくれています。ここまではスムーズにレースウイークを進められている印象がありますね。以前よりも持ち込みセットからの変更の幅も減ってきています。今回は走り出してから、鈴鹿はやはりトラフィックが多く、タイムが参考にならないなかでクルマの評価が難しかったのですが、予選に向けた変更もデータに基づきいろいろなことを考えてもらい、予選でも高いグリップで走ることができました。コンディションとも合っていましたね。タイヤは明日の天候を見越しての選択だったのですが、それも機能していましたし、ここまでは良い流れにあると思っています。今回の予選でライバルメーカーとの差も近いので、ここまでやってきた成果が感じられた予選日になりました。僕たちは決勝ペースが良いと思っているので、明日はしっかり準備をし、ミスとトラブルがなく、しっかり最後まで戦えれば、上位も目指せると思っています」
田中耕太郎監督
「予選順位としては相手があることですからね。ライバルもこの時季速いですし、誰も失敗もしていないので、悪くない位置につけたのではないでしょうか。クルマの感触もドライバーから良いフィードバックをもらっています。明日はまた長いレースですが、まずはミスをしないことがすべてだと思います。予選順位は速さとしては実力どおりだと思いますし、レースは何が起きるか分からない。しっかりと3スティントをこなしてもらって、上位入賞を成し遂げたいと思っています」
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