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投稿日: 2022.08.28 00:38

muta Racing INGING 2022スーパーGT第5戦鈴鹿 予選レポート


スーパーGT | muta Racing INGING 2022スーパーGT第5戦鈴鹿 予選レポート

スーパーGT第5戦
FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450KM RACE

鈴鹿サーキット
予選:8月27日
天候:曇り
コース状況:ドライ

予選:14位

 2022年スーパーGTシリーズ第5戦は夏休み最後の週末に鈴鹿サーキットにおいて450kmレースとして開催。第2戦と第4戦(ともに富士)同様、通常の300kmレースに比べ1.5倍の距離を走り2回の給油が義務付けられるが、今回もドライバーは加藤寛規と堤優威、レギュラーの2名で戦うこととした。

 夏休み最後の週末は朝早くから多くのファンがサーキットに詰めかけた。天候は明るい曇りで、気温は28度だが、湿度が高くじっとりと汗をかくようなコンディション。9時25分から公式練習がスタートし、まずは堤がコースイン。6周目にベストタイムとなる1分58秒683をマークしてトップとは0秒661差の6番手につけた。これはGT300規定マシンとしてはトップタイムで、トップ5はすべてFIA GT3車両だった。後半ドライバーは加藤に交代し、セッティングとタイヤを確認した。開始1時間ほどで雲が取れさらに蒸し暑くなったが、公式練習の後はFCY訓練を行った。

 公式予選Q1は曇りで気温31度というコンディションの15時20分に始まった。27台がエントリーしたGT300クラスは、チームランキングにより14台のA組と13台のB組に分けられ、muta Racing GR86 GTは台数の多いA組に区分。このなかでトップ8に入りQ2進出を目指した。Q1を担当したのは堤で、3周をかけタイヤを温めると4周目に1分58秒296で4番手に。さらに次の周回で1分58秒057へタイムアップしたが、その後それを上回る車両があったこともあり5番手となり、無事Q2への進出を果たした。

 Q2は気温がやや下がった29度の15時13分から10分間で行われた。このセッションでは加藤が3周かけてタイヤを暖め4周目に1分58秒843をマークし10番手につけたが、その後このタイムを上回る車両があり14番グリッドからのスタートが確定した。明日の決勝は14時30分に77周(450km)レースとしてスタートする。

加藤寛規

「富士とは違うタイヤを選んだので、富士のスペックのままで新しいタイヤを履いてみたら、良くなっているしロングランが特にいい感じで、これだったらレースになるかなと思っています。予選ではもう1周アタックを続けようと欲を出し過ぎて失敗しちゃいました。でもこのクルマをどういうふうにしていけばいいということが、自分のなかでようやく見つかって来てタイムも出るようになりました。明日は長いレースで他はタイヤがきつそうに思えたので、今回はミスなくちゃんとレースをしてポイントを取りたいですね。明日の作戦はこれからまたしっかりミーティングをして決めます」

堤優威

「明日の決勝に向けたタイヤ選択だったので、正直セクター4でミスっちゃったのですが、そのなかでも上位とは僅差だったので、ミスがなければ2番手ぐらいいけたのかなと思っています。加藤さんもQ2で(タイヤの)内圧を調整して行ったのですが、いつもより差は少なかったと思います。今日の結果は今日の結果で明日頑張ります。前回の鈴鹿は持ち込みから失敗していましたが、今回は持ち込みの状態からまずまずの感じで走れていますしデータも取れましたので、今後のためにもしっかり完走して良い結果で終わりたいなと思っています」

渡邊信太郎チーフエンジニア

「公式練習は走り始めから速くて大きな問題がないということだったので、早い段階でタイヤを2セット確認しました。今回のタイヤも初めて履くものだったのですが、ずば抜けた感じはないけれど悪くはなさそうだなという印象です。予選は公式練習と同じセッティングで出ました。優威のタイムは5番手だったのですが、アタックのセクター4でミスったようです。加藤さんはずっと優威とのタイム差を埋める努力をしてきましたが、ふたりの差は少しずつ縮まって来ています。タイヤは明日の決勝を考えて硬いタイヤにしています。鈴鹿の追い上げは大変でしょうが、何とかポイントを取りたいですね」

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)


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