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投稿日: 2016.04.09 22:39
更新日: 2016.04.09 23:08

ARTA BMW M6 GT3、ミッドシップとFRの違いを痛感


スーパーGT | ARTA BMW M6 GT3、ミッドシップとFRの違いを痛感

第1戦 岡山 予選レポート (GT300)
マシン変更に伴いセットにとまどうも決勝は期待

 ARTAは、今年からレース車両をBMW M6 GT3に変えて、高木真一と小林崇志のコンビでGT300クラスを戦っていく。
 2月下旬に納車され、テストを重ねてきたARTA BMW M6 GT3だが、原因不明の電気系トラブルに見まわれ、テストが思うように進まなかった。
 現在は車のコンディションも安定し、何とか開幕戦を迎える事ができた。昨年まではミッドシップの車両を使っていたので、燃料が少なくなった時の重量バランスが大きく変わる事は無かったが、今年FR車両に変わった事によって、チームはその特性を勉強する事になる。
 午前のセッションでは決勝を見据えて、燃料を多く搭載した状態でセットアップを進めており、良い手応えを感じていた。しかし、チームは予選を想定して燃料を軽くしたセットアップを進めていなかったため、ミッドシップとFRの違いを痛感する事になる。
 Q1を担当した小林崇志は3番手のポジションを確保するものの、オーバーステアの症状に悩まされ、それを改善すべくQ2のセット変更を提言した。
 Q2では見事タイムアップする事に成功したものの、他車のタイムアップの幅の方が大きく、7番手でQ2を終える事になった。しかし、決勝でのバランスは良いので、明日の追い上げを期待したい。

土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「7番手というポジションは悪くないけど、決勝のセットに集中しすぎちゃったかな?ミッドシップからFRに変わった時の対応が出来ていなかったね。良い勉強が出来たと思う。でも手応えはあるよ。難しいところも出てくると思うけど、良い結果を出したいし、ポイントを少しでも多く獲りたい」

一瀬俊浩エンジニアのコメント
「岡山と富士の公式テストのデータを参考に、決勝のラップを重ねていった時のバランス変化が大きい事が分かったので、それに対するセットアップを進めました。まだ車両パーツが揃いきっていないので、セットアップはトー角や車高などの調整だけになりましたが、午前のセッションの後半でバランスも良くなり、決勝に向けては良いセットが見つかったと思います。しかし、決勝を意識しすぎていたせいか、燃料の搭載が少ない状態でのデータがありませんでした。決勝ではバランスが良いと思いますので、戦略を含めて明日の計画を立てたいと思います」

高木真一選手のコメント
「気分的にはアタックした周回で良いタイムが出ていたフィーリングだったので、上位にいると思ったら7番手だというのでガックリしました。Q1で小林がオーバーステアだと言っていたので、それをアジャストして走ったんですけど、コンディションの変化に対応しきれず、オーバーステアを消せきれませんでした。もう2周アタックをしようと思いましたが、予選シミュレーションが出来ていなかったので、このようなポジションになってしまったと思います。今までミッドシップでやってきて、FRに変わった時のセットアップの方法が違う事を今回学びました。タイム的には悪くないので、明日は期待してくれても良いと思います」

小林崇志選手のコメント
「Q1は3番手でフィーリングが良かったのですが、Q2は路面コンディションが向上した影響なのか、周りが予想以上にタイムアップしていました。その状況変化にうまくアジャスト出来なかったのかも知れませんが、但しロングランではバランスが良いので、明日のレースは徐々にポジションアップ出来ると考えています」


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