国内レース他 ニュース

投稿日: 2024.07.20 23:27
更新日: 2024.07.21 12:44

ポルシェカレラカップジャパン2024 第6戦(富士)決勝レポート


国内レース他 | ポルシェカレラカップジャパン2024 第6戦(富士)決勝レポート

 ポルシェジャパン株式会社(本社:東京都港区)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2024シリーズ第6戦の決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)で2024年7月20日(土)に開催しました。

天候:曇り 路面:ドライ 気温:32度 路面:41度(レーススタート時)

 20日の午前中に行われPCCJ第6戦の予選で、ポールポジションを獲得したのはランキングトップの#60 伊東黎明。2番手はランキング2位の#7 山田遼、3番手は昨年のポルシェスプリントチャレンジジャパン(PSCJ)GT3-Iクラスチャンピオンの#90 呉良亮、4番手は今年のポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 平安山良馬。プロアマクラスのポールポジションは#9 武井真司、アマクラスのポールポジションは#88 Tiger Wuとなった。

 第6戦決勝は16時35分からフォーメーションラップが開始される。再び全車がグリッドに整列し、シグナルレッドがブラックアウトとなりスタートが切られる。2番手グリッドから#7 山田が好スタートを決めて、#60 伊東を抑えて1コーナーを駆け抜けていく。ここまでの5戦は、ポールポジションの#60 伊東がスタートからゴールまでトップを守りきっていたため、今シーズン初の展開となる。しかし、トップに立った#7 山田は逃げ切り態勢を築きたいと焦ったのか、最終コーナー手前で一瞬体制を崩してしまう。#60 伊東は、そのミスを見逃さず最終コーナーでオーバーテイクに成功し、トップでホームストレートを駆け抜ける。

ポルシェカレラカップジャパン2024 第6戦(富士)決勝レポート
ポルシェカレラカップジャパン2024 第6戦富士のスタートシーン

 
 そこからは、#60 伊東が自分のペースで周回を重ねて2番手以下との差を徐々に広げていき、15周のレースを終えた時のタイム差は4秒134と独走で今シーズン6勝目を飾る。「今日のスタートは決して悪くなかったので、山田選手に行かれたという感じだったのですが、焦らずにバトルを制して前に出ることができました。今回は練習走行からチームと色々と調整してきたことがうまく決まっていたので、その後のペースはとても良くて勝つことができました。明日はスタートからトップを守りきって優勝できるように頑張ります」と、#60 伊東は早くも明日の連勝に照準を合わせる。

 2位に終わった#7 山田は、「スタートを決めて、トップの座を明け渡すまいと頑張ったのですが、ちょっとミスをしてやられてしまいました。でも、その後のペースは伊東選手の方が速くて着いていけなかったのが悔しいですね。明日こそ……」と、第7戦でのリベンジを誓う。3位の#90 呉は「レース中の細かいミスが多かったことで、その積み重ねでトップ2台から離されてしまったと思います。明日はグリッド2番手からのスタートなので、気持ちを切り替えて挑みたいと思います」と語る。

 プロアマクラスはクラス2番手の#10 MOTOKIが好スタートを決めて、プロクラスの4台に続く総合5番手のクラストップで周回を重ねていく。ライバルの#9 武井はスタートでミスして順位を落とし、アマクラスの#88 Tiger Wuにも前に行かれてしまい総合7番に。しかも、#9 武井は#88 Tiger Wuを攻略するのに時間を要し、9周目でようやく総合6番手に順位を上げてクラストップの#10 MOTOKIを猛追。そして、14周目の1コーナーで#10 MOTOKIの背後に迫りプレッシャーを掛けると、ラストラップのミスを引き出した#9 武井が最終コーナーでトップに立ち逆転優勝を飾る。

ポルシェカレラカップジャパン2024 第6戦(富士)決勝レポート
トップチェッカーを受ける#9 武井真司

 ゴール後、#9 武井は「今日は本当に疲れましたね。スタートでエンジンストールしそうになって出遅れて、Tiger選手の攻略にも時間が掛かってしまったので。でも、最後はMOTOKI選手のミスもあり、勝てて良かったです」と、レースを振り返る。2位に終わった#10 MOTOKIは、「スタートはうまく決められたのですが、今大会はタイヤの内圧を外していて……。最後も抑えようとしてハーフスピンしてしまって」と悔しがる。

 アマクラスは#88 Tiger Wuがクラスポールポジションから、プロアマクラスを抑える好走を見せるが、5周目にスタート手順違反として10秒タイムペナルティを科されてしまう。しかし、今日の#88 Tiger Wuのペースは速く、2位の#66 BANKCYにタイムペナルティを上回る13秒106の差を着けてトップチェッカーを受ける。結果、10秒加算でも3秒106差で今季5勝目を飾る。「レース中にタイムペナルティが出たことを知り、諦めずに最後までプッシュして走ったことが結果に繋がりました」と、レースを振り返った。

ポルシェカレラカップジャパン2024 第6戦(富士)決勝レポート
#88 Tiger Wu

 PCCJ第7戦の決勝レース(15周もしくは30分間)は7月21日(日)10時25分のスタートを予定している。各クラスのポールポジションは第6戦と同じく、オーバーオール(総合)が#60 伊東、プロアマクラスが#9 武井、アマクラスが#88 Tiger Wuとなっている。

 なお、決勝レースの模様は下記のポルシェジャパン公式Youtubeチャンネルでライブ配信される。

第7戦ライブ配信URL(配信予定:7月21日 10時15分~)


関連のニュース