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投稿日: 2024.08.05 17:13
更新日: 2024.08.05 17:20

muta Racing INGING 2024スーパーGT第4戦富士 決勝レポート


スーパーGT | muta Racing INGING 2024スーパーGT第4戦富士 決勝レポート

スーパーGT第4戦
FUJI GT 350km RACE

富士スピードウェイ
決勝:8月4日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

決勝:8位

 2024年スーパーGTシリーズ第4戦は、夏休みの2日間で5万2200人のファンを集め4日に350kmレースとして開催。18番グリッドからスタートしたmuta Racing GR86 GTは、順位をいったん20番手まで落とすものの、そこから平良が追い上げ暫定2番手となる43周まで引っ張りピットイン。ここでタイヤ4本を交換して14番手へ順位を落としたが、後半を担当した堤がライバル勢を次々と追い抜き8位まで順位を上げて70周目にゴール。3ポイントを加算しポイントリーダーを守った。

 決勝前に行われたウォームアップ走行は、平良で走り始め堤に交代し車両の最終チェックを行い、トップとは0秒786差の11位とまずまずの感触を得た。

 350kmという通常より50km長い決勝レースは気温35℃、路面温度56℃と、暑さのピークに近い時間帯である14時37分にスタートした。ステアリングを握った平良は直後の混乱で順位を落とし20番手へ。しかしペースは悪くなく、23周目までに16番手まで順位を上げた。24周目に後続の車両がコース脇で動けなくなったことでFCY(フルコースイエロー)となった。3分ほどでFCYはクリアになったが、このタイミングで14番手に。さらにFCYの周からピットインをする車両が出始め、29周目には10番手まで順位を上げた。

 折り返し点あたりの35周で上位がほとんどピットインすると、シリーズランキング3位の52号車スープラに続く暫定2番手へ順位を上げ、43周でピットインして堤に交代。給油とタイヤ4本を交換して後半の追い上げを狙った。

 コースに出た堤はいったん順位を14番手まで落としたが、60周目までに入賞圏内となる10位まで順位を上げ、さらにタイヤ無交換作戦を採った52号車スープラを1コーナーでかわし9番手へ。その後は6号車フェラーリをコーナーでかわすもストレートでふたたび抜き返されるというバトルを続け、スタンドを沸かせた。勝負がついたのは69周目の100Rで堤が8番手をもぎ取ったが、7番手との差は開いていたこともありその順位を守ってチェッカー。予選18番手から10台抜きの8位という結果で3ポイントを加算し、ポイントリーダーを守った。

 次の第5戦は、今回と同じ350kmレースとして8月31日~9月1日に鈴鹿サーキットで開催される。

muta Racing INGING 2024スーパーGT第4戦富士 決勝レポート
muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響) 2024スーパーGT第4戦富士

■堤優威

「自分の中では素敵な勝負でした。(激しいバトルが展開される)GR86/BRZレースやカートをやっておいて良かったなと思うような、周りを見ながらのバトルをすることができました。タイヤを交換してもらえたのでペースも良かったですし、バトルをしていて楽しかったです」

「当初チームはタイヤ無交換ということを考えていたようですが、もしもSC(セーフティカー)が入ったりすると後ろにやられるリスクもありましたし、無交換作戦を採ったとしても10位ぐらいではないかということで4本交換になりました。そのタイヤが最後まで速かったのが今回の結果につながったのだと思います」

■平良響

「大きくポジションアップを図ったスタートだったのですが、思うように噛み合わなくてFIA GT3勢に飲み込まれる形となってしまいました。そこから追い抜くにも時間をかけてしまうことになりました。順位を上げると前(の車両)との差はクリーンエア(間隔がある)になることが多かったので、結果的には長くドライブすることになりましたが、それはうまくいったと思います」

「暑かったのですが気合を入れて走りました。8位でゴールできましたが、僕のQ1がすべてでしたので、次からはしっかりQ1でタイムを出す努力をします。次は予選方式も変わるので、しっかりシミュレートして臨みます」

■加藤寛規監督

「うまくいきました。最初は最短でピットインを考えていたのですが、前に詰まるかなと思っていたら平良がペース良く、そのまま引っ張って無交換作戦というのも視野に入れました。しかし無交換作戦を採った31号車のペースが良くなかったので、4本交換という判断をしました」

「平良はスタートで順位を落としましたが、そこからリカバリーして走ってくれましたし、それが堤に伝わってすごくプッシュしてくれました。みんなで頑張ってポイントが3点も取れました。この3点がシーズンエンドに効いてくれることに期待しています。次回以降も気を引き締めて戦います」


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