更新日: 2024.05.04 19:39
ポルシェカレラカップジャパン2024 第3戦(富士)決勝レポート
ポルシェジャパン株式会社(本社:東京都港区)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2024シリーズ第3戦Mobil 1 Challengeの決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)で 2024年5月4日(土・祝日)に開催しました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:23度 路面:28度(レーススタート時)
Mobil 1 Challengeとして開催されたPCCJ第3戦は、朝から上空には青空が広がる富士スピードウェイを舞台に行われた。2日(木)に行われた予選のセカンドベストタイムで決定したグリッドは、第2戦を制したプロクラスの#60 伊東黎明がオーバーオール(総合)のポールポジションを獲得し、2番手に#7 山田遼、3番手にポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 平安山良馬、4番手に#90 呉良亮が続く。プロアマクラスのポールポジションは#9 武井真司、アマクラスのポジションは#88 Tiger Wuが獲得している。
9時20分、フォーメーションラップが開始されると、各車とも路面状況を確認しながらタイヤに熱を入れながらコースを1周。ふたたびグリッドにマシンが整列するとレースはスタートし、ポールポジションの#60 伊東が今回も好スタートを見せて1コーナーにトップで飛び込んでいく。それを2番手の#7 山田が追いかける展開となるが、3番手にはプロアマクラスの#10 MOTOKIが浮上する。しかし1周目を終えてホームストレートに戻ってくると、3番手に#90 呉、4番手に#91 平安山、5番手に#10 MOTOKIという順に。#91 平安山は3周目のホームストレートで#90 呉をオーバーテイクし、3番手へと順位を上げ前の2台を追いかける。
トップの#60 伊東は今日も安定したペースでトップを快走していたが、9周目のAコーナーで若干膨らんでしまい#7 山田との差が一挙に詰まる。「僕が失敗して膨らんでしまい、山田選手が背後に迫ってきましたが何とか抑えきることができました」と、レース後に振り返る#60 伊東。その後は、ふたたび#7 山田との差を広げていきトップでゴールし、「連勝は嬉しいのですが、その分プレッシャーも大きくなっていきます」と語る。
今回も2位に終わった#7 山田は、「今日のスタートは悪くなかったのですが、それ以上に伊東選手が良かったですね。あと一歩を詰められるように頑張ります」という。3位の#91 平安山は「とにかく課題はスタートだと思います。レースペースは悪くないので、スタートさえ決められれば……」と語るように、2周目にレースファステストを記録している。課題をクリアして、次戦で巻き返しを図れるのか、#91 平安山の今後に期待したい。
プロアマクラスは、好スタートを決めた#10 MOTOKIがクラストップに立ち、#9 武井が追いかける展開に。背後からプレッシャーをかける#9 武井は、8周目の1コーナーで#10 MOTOKIのオーバーテイクに成功する。今度は#10 MOTOKIが#9 武井の背後にピタリとつけて勝負を仕掛けるが、10周目のBコーナーで#9武井がテールスライドをしかけたタイミングで2台は接触。これで#9 武井は順位を大きく落としてしまい、トップに立った#10 MOTOKIは今シーズン初優勝を飾る。
#10 MOTOKIは「ちょっと後味の悪いレースになってしまい、武井選手には申し訳なかったなと思っています。次はクリーンに勝てるように頑張ります」とレースを振り返る。結果、プロアマクラスの2位には#77 浜崎大が入り、#9 武井は3位に終わった。
一方、アマクラスは#88 Tiger Wuが開幕から3連勝を飾り、「今日はプロアマクラスの選手ともバトルすることができ、とてもレースを楽しめました」と喜びを語る。
2位には2年振りのPCCJ参戦となった#66 BANKCYが入り、「久しぶりに表彰台を獲得できましたが、体力面で辛かったので、今後はトレーニングを強化していきます」と語る。3位はスポット参戦の#31 OOKAが獲得した。
PCCJ第4~5戦は6月29日(土)、30日(日)に、岡山国際サーキット(岡山県)で開催が予定されている。今シーズン中盤戦に向けて重要な一戦となるため、どのような戦いが展開されるのか注目される。