更新日: 2024.08.04 00:29
muta Racing INGING 2024スーパーGT第4戦富士 予選レポート
スーパーGT第4戦
FUJI GT 350km RACE
富士スピードウェイ
予選:8月3日
天候:晴れ
コース状況:ドライ
予選:18番手
2024年スーパーGTシリーズ第4戦は、約2カ月のインターバルを挟み富士スピードウェイで開催。前回までに43ポイントを獲得しているため本来であれば上限の80kgというサクセスウエイトを搭載しなければならなかったが、今回のレースから上限が50kgとなったために、前回の54kgより軽い50kgを搭載して今大会に臨むこととなった。また高速の富士スピードウェイということもあり、空力パーツを一部変更してセッションを迎えた。
朝9時、晴れながら富士山は雲に隠れたまま。気温29℃、路面温度38℃という蒸し暑いコンディションで公式練習は始まった。堤と平良が交代で乗り込み、車両の動きやタイヤのフィーリングを確認し、セッティングを調整しながら30周を周回。トップ車両とは0秒880遅れの1分38秒864で13位に付けた。ブリヂストンタイヤユーザーとしては2番手のタイムだが、他のタイヤブランドやFIA GT3車両が好タイムをマークしており、ドライバーふたりの表情は芳しくない。
公式予選Q1は前戦までの成績により14台によるB組に区分。今季はA、Bドライバーのベストタイム合算で予選順位を争うが、予選の直前に行われたレースで発生したオイル漏れのために路面状況変化の影響が大きく当初の方式(タイム合算)は困難と判断され、ウエット宣言時での予選方式(ノックアウト)とされた。
Q1は気温33℃、路面温度50℃という暑さとなった。このセッションを担当した平良は、計測4周目に朝のベストタイムを上回る1分38秒796をマークしボーダーラインぎりぎりの8番手につけた。しかしセッション終了間際に平良のタイムを更新して8番手に飛び込んだ車両があり、平良のタイムはわずか0秒086差でノックアウトされ9番手。Q2では17番以下のグリッドを決めるGr.2に出走することとなった。
Q2のGr.2は15時23分に始まった。この10分間のセッションを担当する堤は、半分を過ぎてからコースへ。1周でタイヤを温めると2周目に1分38秒602でトップに立った。セッション終了後にこれを上回る車両があり、堤のタイムは2位へ落ちこれで決勝のグリッドは18番に確定した。
明日の決勝レースは14時30分にスタートの予定。
●堤優威
「今朝の公式練習から他のタイヤメーカーの車両が速いのは目に見えていましたし、Q1のA組はギリギリ通過できるかどうかの位置になりそうな厳しい組でした。残念ながらQ2上位には進めなかったのですが、クルマのフィーリング自体は僕の時は悪くなく、ピットアウトしたらそのままアタックすると決めていました。セクター1は速かったんですが、セクター2~3ではタイヤのおいしいところが落ちてしまいました。自分としてはまぁまぁ、80点ぐらいの予選でした。明日は諦めずに最後まで走りたいと思います」
●平良響
「大失敗に終わったQ1でした。クルマについては練習走行時のいいとこ取りをして臨みましたが、自分の失敗でタイムロスしてしまい(上位8台から)落ちてしまい悔しい思いをしています。ベストタイムを出した周回にいろいろな部分で2~3絞り足りず、うまくまとめられませんでした。明日の決勝は後ろの方からのスタートですし、このまま普通にレースをしてもこのままの順位で終わるでしょう。何か変化をもたせた作戦を立てないとポイント獲得は難しいと思うので、これから決勝に向けてしっかり作戦会議をします」
●加藤寛規監督
「夏のレースはFIA GT3車両が速いなという印象です。特にターボ車がNA(自然吸気)に比べると熱や湿度に対してタイムの落ち幅が少ないので、今回は苦しいなとは思っていましたが、残念ながら本当にそういう展開になってしまいました。ただ決してロング(ラン)が悪いわけではありませんし、予選は苦しかったのですがその中でも若干明るい材料もあるので、それをうまく使って明日のレースをうまくまとめたいです。ポールポジションはブリヂストンが取っているのでタイヤは悪くないと思いますから、何とかポイントを取りたいと思っています」