投稿日: 2024.07.26 12:58
更新日: 2024.07.26 13:11

San-Ei Gen with B-Max 2024スーパーフォーミュラ第4戦富士 レースレポート


スーパーフォーミュラ | San-Ei Gen with B-Max 2024スーパーフォーミュラ第4戦富士 レースレポート

応援団の声援を背に、粘りの走りで15位完走

 San-Ei Gen with B-Max(チーム代表宮田雅史)は、7月20~21日、富士スピードウェイで行われた、全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦に参戦し、木村偉織選手は猛暑のレースを粘り強く走って、15位で完走を果たしました。

 今大会は、『瑶子女王杯』の冠がつけられ、週末には瑶子女王殿下もサーキットを来訪するなど話題の多い大会となりました。また、決勝日には、地域活性化で連携する神奈川県綾瀬市から、古塩市長をはじめとする約100人の応援団がサーキットに駆けつけ、大きな声援を送っていただきました。

■予選(7月20日(土)14時~14時42分)

 サーキット上空を雲が覆い、蒸し暑い天候となった予選日。2週間前に行われた事前のテストは好調で、この日、午前中のフリー走行でも11番手タイムとまずまずの結果でしたので、期待を持って予選に臨みました。

 しかし、コンディションにセッティングを充分に合わせきることはできず、クルマのフィーリングも、好感触を得ていたテスト時の状態から変わってしまいました。木村選手も渾身のアタックを行いますが、Q2進出ラインにコンマ3秒届かず、Q1グループAに出走した10台中9位に終わってしまいました。

50号車 木村偉織
予選Q1:9番手 1分23秒704
総合順位:17番手
天候:曇り、コース:ドライ、気温:30度、路面温度:38度

San-Ei Gen with B-Max 2024スーパーフォーミュラ第4戦富士 レースレポート
2024スーパーフォーミュラ第4戦富士 木村偉織(San-Ei Gen with B-Max)

■決勝(7月21日(日)15時~41周)

 午前中から、強い日差しが照りつけた決勝日。昨年の同大会を大きく上回る3万人を超える観客が⾒守るなかスタートが切られました。

 木村選手は、スタートから順位をキープして1分27秒台で周回を重ねました。序盤、OTS(オーバーテイクシステム)を駆使して順位を上げようと試みますが、前後にクルマが連なるなかでは難しく、状況を打開するために11周目にタイヤ交換を行いました。その後は、1分25~26秒台にペースを上げ、残る周回を攻め続けました。しかし、ポジションアップは叶わず、15位でチェッカーを受けました。

 次戦は、8月24~25日にモビリティリゾートもてぎで開催されます。夏の連戦を良い形で終えるよう、しっかり準備をして臨みます。

50号車 木村偉織
決勝順位:15位
ポイント:0(累計1pt)
ベストタイム:1分25秒386
天候:晴れ、コース:ドライ、気温:31度、路面温度:44度

■コメント

●チーム監督 本山哲

「事前のテストでの走りが非常に良かったので、期待をしていましたが、うまくいきませんでした。夏の富士は路面コンディションが繊細で、クルマの合わせ込みも難しかったですね。ドライバーも緊張や力みがあったのかもしれませんが、自分の持つ力を充分に発揮することができませんでした」

「今回の経験を糧に、次のもてぎ戦では偉織選手らしく、思い切り走ってもらいたいと思います。そうすれば結果はついてくると思います」

●チーフエンジニア 宮田雅史

「テストの良かった部分をうまく反映できなかったですね。他のチームに比べて、クルマもドライバーも、テストからの伸びしろが小さかったように思います。決勝のペースは周囲のクルマと大きく変わりませんので、やはり予選で前にいかないとレースで順位を上げるのはかなり難しいです」

「次のもてぎ戦は、偉織選手にとってはSF初走行となるので、レースウイークになってみないと分からないというのが正直なところです。インターバルが1か月ありますので、今回のデータを分析して準備をしたいと思います」

●ドライバー 木村偉織

「テストで良かったので、自信を持って臨みましたが、予選もレースペースも他に後れを取ってしまいました。自分たちが遅くなったのではなく、周りがより速くなったということです。これが不足していたということではなく、全体的に足りなかったという感じです。考えられる準備はしてきたつもりでしたが、まだまだ充分ではないのだと思います」

「今はレースが終わったばかりで考えが及びませんが、落ち着いてから足りないものは何なのかを改めて考えてみます。もてぎは、昨年のSFライツで逆転チャンピオンになった相性の良いサーキットです。もう⼀度、初心に帰って、Q1突破を目標に臨みます」


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