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投稿日: 2024.09.27 13:32
更新日: 2024.09.27 13:34

HFDP with B-Max/B-Max Racing Team 2024年FIA-F4第5大会SUGO レースレポート


国内レース他 | HFDP with B-Max/B-Max Racing Team 2024年FIA-F4第5大会SUGO レースレポート

HFDP with B-Max Racing Team レースレポート

苦戦するも⼿堅くポイント獲得、ランキングでワン・ツーを堅持

 HFDP with B-Max Racing Team(チーム代表 宮⽥雅史)は、9⽉21〜22⽇にスポーツランドSUGOで⾏われたFIA-F4選⼿権(チャンピオンクラス)第9、10戦に参戦し、野村勇⽃、洞地遼⼤選⼿は、⾬のレースで苦戦しながらも着実にポイントを積み重ね、ランキングトップと2位の座を死守しました。

 鈴⿅⼤会の第7、8戦が台⾵の影響で延期になりましたが、SUGO⼤会の週末も秋⾬前線の影響で不安定な天候となりました。⽊曜の練習⾛⾏はドライだったものの、⾦曜⽇からはウエットとなりました。練習⾛⾏では、野村選⼿は安定した速さを⾒せ好調。洞地選⼿はセッティングに悩みましたが、アジャストして予選を迎えました。

■予選(9⽉21⽇(⼟)午前8時〜8時20分)

 野村、洞地選⼿は、⾬のなか真っ先にコースインすると、コースの状況を慎重に探りながら、1分46秒、44秒、43秒台と徐々にタイムを上げていきました。タイヤが発熱しづらい状況で果敢に攻め続けましたが、10分を経過した頃、4コーナーでコースオフした⾞両があり予選は中断。結局、そのまま再開されずに終了となりました。

 ふたりにとっては消化不良な予選となり、野村選⼿は第9戦6位、第10戦4位、洞地選⼿は7位、5位と、表彰台を狙うには厳しい位置からスタートすることになりました。

■第9戦決勝(9⽉21⽇(⼟)午後0時10分〜 12周)

 ⾬は降り続き、コースはヘビーウエット。レースは安全確保のためセーフティカー(SC)先導でのスタートとなりました。4周終了時にSCがコースを外れ、実質のスタートを迎えると、野村選⼿はひとつポジションを上げ5位、洞地選⼿は8位で周回を重ねました。

 7周⽬に、インディペンデントクラスの⾞両が、スピンをしてコースサイドにストップし、再びSCランとなりました。11周終了時にリスタートとなりますが、すでにレースの上限時間(30分)が迫っており、1周でチェッカー。トータル12周でレースは終了となりました。

 SCランでタイヤの冷えてしまった野村選⼿は、リスタートでペースを上げられず7位、洞地選⼿はポジションキープの8位でフィニッシュしました。

■第10戦決勝(9⽉22⽇(⽇)午前9時15分〜 1周)

 前⽇から降り続いた⾬は、⽇曜⽇になっても⽌む気配はなく、コース状況は前⽇より悪化してしまいました。このレースは、インディペンデントクラスとの混⾛ではなく、独⽴したレースとして⾏われ、⾬のなかではより安全確保の⾯で望ましい形となりました。

 しかし、コンディションは悪化の⼀途をたどり、SC 先導でスタートしましたが、2周⽬に⼊ったところで⾚旗が提⽰され、レースは1周で終了。周回数が2周に満たないため、規定により、レースは成⽴せず、ポイントも与えられないこととなりました。

 今⼤会を終えてのランキングは、1位洞地(95p)、2位野村(93p)と、苦しいレースウイークでしたが、依然トップと2位を守っています。チームランキングでも117pを獲得し、2位を30ポイント引き離してトップです。

野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing Team)
2024年FIA-F4第5大会SUGO 野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing Team)

■チーム監督 武藤英紀コメント

「⽊曜⽇の練習⾛⾏では、2台で異なるセットをトライして、ドライコンディションの準備はしっかりとできていました。⾬となった⾦曜⽇も、野村選⼿は好調でしたし、洞地選⼿は少し苦しんでいましたが、予選に向けてセットを変えて臨みました。ただ、路⾯温度が想定とは異なり、練習⾛⾏とはまったく違う状況になってしまったことで、望んだ結果は得られませんでした」

「第9戦の決勝はセットを⼤きく変えましたが、ペースを取り戻すまでには⾄りませんでした。第10戦はSC 先導でほとんど⾛らずに終わってしまいましたが、さらに変更したセットは、ドライバーの感触では悪くはなかったようで、今後に⽣かせるデータは取れました。チャンピオンシップもワン・ツーのままシリーズ後半に⼊れるのは、⾮常に良かったですし、何よりもふたりがアクシデントもなく、無事週末を終えることができてほっとしています」

■50号⾞ドライバー 野村勇⽃選⼿コメント

「⽊、⾦曜⽇の練習⾛⾏は、ドライ、ウエットともに好調で、⾃信を持って予選に臨みましたが、気温の変化に合わせきれず、第9戦の決勝も厳しい展開になってしまいました。終盤のSC明けはタイヤが冷え切ってしまって、後続を抑えられませんでした」

「練習⾛⾏の感触から、今⼤会は2連勝を狙っていましたので、この結果は悔しいですが、ランキングでは洞地選⼿とワンツーのまま留まっていますので、チームとしては良かったと思います。気持ちを切り替えて、次のオートポリス⼤会に臨みます」

■51号⾞ドライバー 洞池遼⼤選⼿コメント

「練習⾛⾏では良いセットが⾒つからず、⾃分も乗れていない感じで、すべて噛み合っていない状態でした。それでも予選は調⼦の悪いなか、⾃分の⼒を最⼤限出し切れたと思います。練習⾛⾏の不調を考えると、予選結果はまずまずでしたし、第9戦ではポイントを取ってランキング⾸位を守れました」

「2レース⽬はほとんど⾛れずに終わってしまいましたが、変更したセットも感触は悪くありませんでした。何とか悪い流れの週末を乗り切りましたので、今回の経験を次戦以降に⽣かしたいと思います」

洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing Team)
2024年FIA-F4第5大会SUGO 洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing Team)

B-Max Racing Team レースレポート

今⽥選⼿2連勝、DRAGON選⼿連続表彰台で、ランキング1、2位に

 B-Max Racing Team(チーム総代表 組⽥⿓司)は、9⽉21〜22⽇にスポーツランドSUGOで⾏われたFIA-F4選⼿権(インディペンデントクラス)第9、10戦に参戦し、今⽥信宏選⼿が2連勝、DRAGON選⼿は3位、2位に⼊り、ランキングでDRAGON選⼿がトップに⽴ち、今⽥選⼿が僅差で2位につけました。

 前週は、岡⼭国際サーキットでスーパーフォーミュラ・ライツに参戦したふたりは、疲れた様⼦も⾒せず、⽊、⾦曜⽇の練習⾛⾏に臨みました。秋⾬前線の影響で不安定なコンディションでしたが、今⽥選⼿とDRAGON選⼿は、ドライでもウエットでも好タイムをマークし、好感触を得て予選に臨みました。

■予選(9⽉21⽇(⼟)午前8時35分〜8時55分)

 開始早々にコースオフした⾞両があり、⾛⾏中断となってしまいますが、今⽥選⼿は残り時間で冷静に攻め、1分49秒834、48秒553、47秒797と、確実にタイムを削り取って⽂句なしのダブルポールポジションを決めました。

 DRAGON選⼿は、最後のアタックで他⾞に引っかかってしまい、やや悔いの残る結果となりましたが、1分50秒372、49秒432、49秒052とタイムを縮めて、両レースともに上位グリッドを得ました。

今⽥信宏(B-Max Racing Team)
2024年FIA-F4第5大会SUGO 今⽥信宏(B-Max Racing Team)

■第9戦決勝(9⽉21⽇(⼟)午後0時10分〜 12周)

 セーフティカーの先導から4周終了時に実質のスタートを迎え、ポールポジションの今⽥選⼿がトップを守り、グリッド順にALEX選⼿、DRAGON選⼿が続きました。⾬は降り続き、コースに留まるのが難しいコンディションでしたが、トップ3は2秒間隔で縦に連なり周回を重ねました。

 7周⽬にランキングトップのKENTARO選⼿が、コースオフしてセーフティカーが⼊りました。今⽥、DRAGON両選⼿は、ランキングも考慮してポジションキープに徹し、リスタート後も無理はせずにフィニッシュを迎えました。なお、レースは上限時間の30分を超えたため、12周でチェッカーとなりました。

■第10戦決勝(9⽉22⽇(⽇)午前8時15分〜 3周)

 初めて試みとなるインディペンデントクラス単独のレースでしたが、前⽇から⾬は降り続き、安全確保のためにセーフティカー(SC)先導でのスタートとなりました。しかし、SCランの4周⽬に、コンディション悪化で続⾏は危険と判断され、⾚旗の提⽰によりレースは中断となりました。

 ⾞両はピットロードに並べられ待機となりましたが、再開されることはなく、3周終了時点でレースは成⽴となり、規定によりハーフポイントが与えられることとなりました。

 今⼤会を終えてのランキングは、逆転でDRAGON選⼿(106p)がトップに⽴ち、0.5ポイント差で今⽥選⼿(105.5p)が続き、B-Max のワン・ツーとなりました。チームランキングも137.5pで2位を35.5p引き離してトップです。

今⽥信宏(B-Max Racing Team)
2024年FIA-F4第5大会SUGO 今⽥信宏(B-Max Racing Team)

■30号⾞ドライバー DRAGON選⼿コメント

「ランキングで出⾛順を決めるという、予選の⽅式は良かったと思います。参加しているジェントルマンたちも協⼒的でしたし、今後もこのような形でできたらと思います。予選がすべてのレースでしたから、悔やまれるのは、最後のアタックで他⾞に引っかかってしまったことですね。位置取りをもっとうまくできなかったのかは反省点です」

「ランキングトップのKENTARO選⼿が1点しか取れませんでしたが、今⽥選⼿も僕も⽋場が1〜2戦ありますので、これで皆同じような条件になったと思います。ここで⼀旦リセットして、残る3⼤会はガチで三つ巴の戦いをしたいですね」

DRAGON(B-Max Racing Team)
2024年FIA-F4第5大会SUGO DRAGON(B-Max Racing Team)

■44号⾞ドライバー 今⽥信宏選⼿コメント

「今⼤会は、紳⼠協定で予選のコースインを、ランキング順にするという配慮をしてくれたので、それが結果に⼤きく影響しました。ウエットコンディションでは、後⽅でコースインした選⼿は、アクシデントに巻き込まれる確率も⾼くなって、満⾜なアタックはできませんからね。決勝はヘビーウエットで、オーバーテイクするようなシチュエーションにはなりませんでしたので、なおさら予選順位がすべてといっても良い週末でした」

「先週はSFライツで散々な結果でしたから、今週は運が戻ってきたように思います。ランキングもDRAGON選⼿とほぼ並びましたので、これからが本当の勝負だと思っています」

今⽥信宏&DRAGON(B-Max Racing Team)
2024年FIA-F4第5大会SUGO 今⽥信宏&DRAGON(B-Max Racing Team)


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