更新日: 2024.11.18 13:10
HOPPY team TSUCHIYA 2024スーパーGT第8戦もてぎ レースレポート
HOPPY team TSUCHIYA
レース結果報告書
2024スーパーGT Rd.8 MOTEGI
■⽇時 2024年11月2〜3⽇
■場所 モビリティリゾートもてぎ
■監督 ⼟屋武⼠
■チーム HOPPY team TSUCHIYA
■⾞両名 HOPPY Schatz GR Supra GT
■ゼッケン 25
■ドライバー 菅波冬悟/松井孝允
■リザルト 予選14番手/決勝リタイア
⼊賞⽬指してスタートを切るも
まさかのマシントラブルでリタイアに
11⽉2〜3⽇、栃⽊・モビリティリゾートもてぎにおいてスーパーGT第8戦『MOTEGI 300km RACE』が⾏われた。菅波冬悟、松井孝允両選⼿を擁するNo.25 HOPPY Schatz GR Supra GTは、予選14位からスタートを切るも、8周⽬にマシントラブルが発⽣。グラベルストップとなり、惜しくもリタイアを喫している。
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前戦の第7戦オートポリスからわずか2週間後。秋の深まりを感じる栃⽊・モビリティリゾートもてぎにやってきたホピ⼦です。オートポリスでは⼊賞まであと⼀歩に迫る⾛りをお⾒せすることができたせいか、⼼地よい疲れのあと(笑)、九州からガレージに戻って慌ただしくメンテナンスを⾏い、そしてもてぎに向かう、というバッタバタの⽇々を過ごしておりました。正しくは、私が何かしたわけでもなく、ガレージのみんながひたすらがんばってお仕事をこなしてくれただけですけどね!
⼀⽅、レースはというと、SUGO以降オートポリスも⾬に翻弄されましたが、もてぎもまた⾬模様。これほどまで“⽔を差される”と少し腹⽴たしさも出てきたりして⋯⋯。でも⾃然界のことなのでどうすることもできず、どうか無事にセッションが進みますように、と願いつつレースウイークを過ごしたホピ⼦でした。
もてぎは、いわゆる“ストップ&ゴー”のレイアウトを持つサーキット。アクセルを開けて加速したと思ったら、すぐにブレーキングを繰り返すという特徴あるコースなので、レース中は何かとストレスがたまるんです。抜けそうで抜けない⋯⋯この繰り返しなので、できる限り予選で前のグリッドがほしいところ。そのためにも、予選⽇の公式練習からしっかりと⾛り込んでセットアップを煮詰めていきたかったけど、そんなときに限って⾬が⋯⋯。
午前9時にスタートした公式練習では、あろうことか真っ先にホピ⼦が皆さんにご迷惑をおかけしちゃいました。まず、松井孝允くんがコースに向かったところ、エンジンストップとなりまして。ハーネスのトラブルだったんですが、⾞両回収の末にピットに戻っての修復作業となりました。7分ほどでセッションは再開したものの、また別のクルマがスピン、とその後も落ち着きなく、⾚旗が続きました。結果的にGT300、GT500 両クラスの⾞両がコントロールするのが難しいという危険な状態だったと思います。
作業が終わってホピ⼦があらためてコースに向かったのは、午前9 時40分過ぎ。しっかりとできるだけ周回したかったけど、コース上は川のようになっていて、ハイドロプレーニングを起こしてコースアウトするクルマもいたようです。結局すぐに3回⽬の⾚旗が出て中断に。最終的には、午前10時22分に5回⽬の⾚旗中断となり、そのまま混⾛セッションが終了となりました。
この間には菅波冬悟くんも⾛⾏はできたものの、正直、ホピ⼦の様⼦を冬悟くんも孝允くんもよくわからないままだったかもしれません。その後、10分間のGT300クラス専有⾛⾏がスタートしたものの、折り返しを前にして⾚旗中断となり、セッションが終了。後に控えていたGT500クラスもセッションがキャンセルされるなど、誰もが存分に⾛れないまま、公式練習が終了したのでした。
ところが、不思議なことにその後のピットウォークがはじまると、少しだけ⾬も⼩康状態に。前回のオートポリスもそうだったけど、ファンサービスの間はお天道様も“サービス”してくれるんですかね(笑)。サーキットへと⾜を運んでくださった皆さんが⾵邪などひかれないようにと願うばかりのホピ⼦でした。
午後の予選は、ウエット宣⾔下でのセッションとなりました。この場合、GT300クラスは全27台が20分間のQ1に出⾛し、上位14台のU14 と15位以下のL15の2グループに区分し、Q2のタイムで予選順位が決まるんです。タイヤ使⽤数の制限もありません。
Q1では孝允くんがアタックを担当したんだけど、残り時間2分に1台がS 字⼊⼝でストップし、⾚旗中断。結局、チェッカーを前にしてQ1 が終了することになったのです。孝允くんはというと、2分01秒705をマークして12位通過を達成! グッジョブです! この⽇がお誕⽣⽇だった冬悟くんに最⾼のプレゼントを決めてくれました!
そして、U14グループのQ2では冬悟くんがアタック。ラストアタックでチームベストタイムを更新して2分06秒688をマークし、決勝は14 番⼿スタートに。なかなかタフな予選⽇だったけど、天気予報によると決勝は晴れてドライコンディションで戦えそう。それを知ったホピ⼦のテンションは、もてぎこそ⼊賞だ! それっきゃない! とじわじわと上がっていくのでありました。
天気予報どおり、翌⽇は朝から雲ひとつない⻘空がサーキットに広がりました。穏やかな⽇差しにも恵まれ、まさに⼩春⽇和です。あぁ、もう⼀⽇早くこの天気にならなかったの!? とちょっと恨めしく思ったりもしました。ただ、これからレースを控えるチームとしては、そんな悠⻑なことを⾔ってる場合ではありません。決勝前のウォームアップ⾛⾏で、しっかりとレースに向けての最終確認をしなくては!
でも、 “最終”っていうより今回はどちらかというと、レースウウイークで初めてとなる20分間のドライコンディションで何を最優先すべきかフォーカスしないといけなかったんですけどね。気温21 度、路⾯温度29 度のなかでセッションがスタートし、ドライタイヤの⽪むきや熱⼊れなど、ほんとすべきことが⼭積という感じでした。
午後1時からのスタートを前に、少しずつ気温、路⾯温度が上昇。気温22度、路⾯温度31度のなか、まずは栃⽊県警による⽩バイとパトカーのパレードラップ、そしてフォーメーションラップ。このスタイルも久しぶりでしたね。スタートドライバーは冬悟くん。タイヤが温まってきたら、しっかり前を向いて好機を狙っていこう、そう思って⾛っていたことでしょう。
ですが、8周⽬、130R先のS字カーブのグラベルに突如ホピ⼦を停めてしまいました。なんと右後輪タイヤが外れてしまうというトラブルが発⽣したんです。外れたタイヤがお客様のいる場所に⾶んでいかずにホッとしたけど、それと同時にもうここでレースを終えることになるとは。ホピ⼦の頭のなかは真っ⽩。回収されてチームピットにクルマが戻り、もてぎの戦いが終わってしまいました。
武⼠監督によると、リヤハブ破損が原因でタイヤが脱落したんだって。ひとつ間違えば⼤きな事故に繋がる可能性があったそう。冬悟くんが安全を確保した上でグラベルにクルマを停められたのは、不幸中の幸いだったんですね。
シーズン中、これまでと異なる環境でのレースが続き、想定以上の負荷がかかってしまったのか、パーツ破損に⾄った経緯を推測した上で、もうすでに、最終戦の鈴⿅に向けて対策品の設計始めています。次のレースまで1カ月あることが味⽅してくれそうです。
もてぎで結果を残し、今シーズンの集⼤成を鈴⿅で! と思っていたけど、今はしっかりと鈴⿅での戦いを⾒据えて準備することが⼤事。ホピ⼦は鈴⿅との相性もバッチリですしね! 寒い鈴⿅でのレースは未知数だけど、どんなタイムが出せるのか、ひそかな楽しみでもあります。
ドライバーふたり、チームスタッフのみんな、そしてサポーターの皆さんとともに、シーズン最後の⼀戦を笑顔で終えられるよう、⾒守っていてください。そうそう、鈴⿅にはしっかりと防寒対策の上、お⾒えになってくださいね!
■レースを終えて
菅波冬悟
「スーパーGTもてぎラウンドも応援ありがとうございました! 今⼤会も前回に続いて⾬が絡んでしまう⽣憎の天気でしたが、予選ではQ1を突破して14位を獲得できるなどポジティブなこともありました。さらに、ドライコンディションとなった決勝でもマシンのフィーリングは今年で1番良く、ポイント争いができそうなレースでしたがマシントラブルによりリタイアという結果となりました」
「リタイアは残念でしたが、今年の中で1番戦える実感を持ってレースができて気持ちは⾮常に前向きです。次戦は鈴⿅で最終戦となりますが、我々の得意なサーキットでもありますし、しっかりと結果を残して終われるように頑張ります
松井孝允
「前回のオートポリスから調⼦も良くなってきて、今回も予選はウエットコンディションではありましたが、クルマはポジティブな印象を受けましたし、予選でも今季初のU14に進むことができました。ドライの決勝では菅波選⼿が良い⾛りをしていたので最終戦に向けて、ポジティブな気持ちで挑めます」
「今回の⾞両トラブルでリタイアは残念でしたが、次戦ではさらに進化して挑むことができると信じています。たくさんの応援ありがとうございました。最終戦は笑顔で終われるようにチーム全員で挑みます!」
佐藤公哉
「皆様、今⼤会もたくさんのご声援ありがとうございました! レースの⽅は残念ながらトラブルによりリタイアとなってしまいましたが、最終戦に向けて楽しみなレースだったと思います。予選⽇は天候で荒れる中、たくさんの⽅々がご来場いただきピットウォーク、キッズウォークでもありがとうございました! 最終戦鈴⿅ラウンドも引き続き応援宜しくお願いします!」
⼟屋武⼠監督
「まずは今回⾞両のトラブルで決勝中にタイヤが脱落してしまい、皆様に⼤変ご迷惑をおかけしたことをお詫びしたいと思います。現在原因ははっきりしているので、次戦には対策を施したうえで参戦いたします」
「今回ウエットの予選では、Q1でアッパークラスの12位に⼊れたことは、これまでの成⻑と孝允の素晴らしい⾛りによるものでチームの⼠気が上がりました。苦⼿と思っていたウェットともてぎでのこの結果は⾮常に今後につながるものですし、ここまで積み上げてきたものが着実に前に進んでいることを表していると思います」
「決勝では展開的にも楽しみな内容でしたが、この続きは最終戦鈴⿅で⾒てみましょう。まずは最後、ドライバーたちが思いっきり⾛れるようなレースウイークにできるように、しっかりと準備して挑みます。今回も沢⼭の応援をありがとうございました! 次回、最終戦もよろしくお願いいたします!」