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投稿日: 2017.06.12 12:58
更新日: 2017.06.12 12:59

ブリヂストン 2017全日本ロード第4戦もてぎ レースレポート


MotoGP | ブリヂストン 2017全日本ロード第4戦もてぎ レースレポート

2017年 全日本ロード【JSB1000】第4戦

ポールスタートの中須賀克行が
トップ独走の最終ラップに周回遅れと接触して転倒

開催場所:ツインリンクもてぎ
開催日:6月10日~11日

 新たな予選方式が採用された全日本第4戦もてぎJSB1000クラスの予選。35分の計時アタックで行なわれるQ1で上位10台がQ2への参戦権利を与えられる。

 まずはQ1。開始10分程度で秋吉耕佑(DL)と中冨伸一(DL)という上位ライダーが相次いで転倒。さらに続いて中須賀克行(ブリヂストン)が転倒という大波乱。
 
 その時点で中須賀は唯一の1分48秒台となる1分48秒810でリーダーボードのトップに立っていたが、すぐにピットに戻ってTカーに乗り換える。

野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5)
野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5)

 
 結局、中須賀以外に1分48秒台をマークする者はなく、そのまま中須賀がトップのままQ1が終了。
 
 野左根航汰(ブリヂストン)と高橋巧(ブリヂストン)とともにQ2を飛ばしてQ3への進出が決定。津田拓也(ブリヂストン)・渡辺一馬(ブリヂストン)・高橋裕紀(PI)・藤田拓哉(ブリヂストン)・山口辰也(ブリヂストン)・濱原颯道(ブリヂストン)、清成龍一(PI)の7人が、Q2で三つの席を争うことになった。
 
 続いてQ2が開始。濱原・山口・藤田の順でノックアウト。最後は渡辺が最下位。津田・清成・高橋裕紀がQ3進出となった。
 
 そしてトップ6によるハイレベルなQ3。高橋裕紀・津田・清成とノックアウト。4周目には高橋巧と野左根が決勝レースを思わせるバトルを見せ、高橋巧がノックアウト。
 
 ヤマハファクトリー同士の争いとなった最終決戦を中須賀が制してポールポジション獲得となった。

 決勝レースでホールショットを奪ったのは中須賀。オープニングラップから逃げにかかる中須賀の背後に迫ったのは清成。以下、野左根・津田・高橋巧・高橋裕紀の順で1周目を終える。
 
 3周目に中須賀が清成を突き放して独走体勢に移行。野左根は清成との熾烈な2位争いを制して中須賀を追い、ヤマハファクトリーがワンツー走行を開始。
 
 同様に清成を捕えた高橋巧が単独3番手で周回を開始。中須賀・野左根・高橋巧のトップ3台はそれぞれが後続との距離を保ちながら淡々と周回を重ねる。

 最終ラップ。トップを快走していたかに見えた中須賀が、急にラインを変更した周回遅れのマシンと接触して転倒。これで野左根が全日本JSBクラス初優勝。
 
 高橋巧が2位で、また津田が3位でフィニッシュ。中須賀はすぐにマシンを起こしてレース復帰。9位でゴールした。

●野左根航汰(予選2位・決勝1位)

「路面温度が高く、タイヤには厳しい状況でした。中須賀さんについていくためには、タイヤ任せで走るしかなく、序盤でかなりタイヤに無理をさせてしまいました」

「そのため、中盤から自分のタイヤはかなり苦しい状況でしたが、終盤には自分で走り方を替えてみたら、1分49秒台でラップすることができました。終盤になってもタレの少ないブリヂストンタイヤのお陰です」

●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)

「決勝日は予選日よりも気温・路面温度ともに下がり気温25℃・路面温度43℃というコンディションでスタートしました。もてぎの特徴であるハードブレーキングに備えて、多くのブリヂストン装着ライダーがフロントにハード・リアにミディアムハードのチョイスでした」

「渡辺選手と山口選手は前後ともに柔らかめのミディアムを選択しました。レースはポールシッターの中須賀選手がオープニングラップからトップに立って独走状態を築きましたが、最終ラップに後続との差を5秒以上とし、ゴールまであとわずかのところで周回遅れの選手と接触・転倒という非常に残念なアクシデントが発生しました」

「替わってトップでゴールしJSBクラス初優勝となった野左根選手にお祝いを申し上げます。2位高橋巧選手・3位津田選手と続き、6位までをブリヂストンユーザーが占めてくれたことをうれしく思います」

URL:http://ms.bridgestone.co.jp/


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