ピレリ「複雑な戦略的バトルが展開され、我々が理想とするレースが実現できた」
2016スペイングランプリ 決勝
マックス・フェルスタッペン、2ストップ戦略でF1史上最年少優勝を達成
フェラーリとレッドブル、チーム内で異なる戦略を採り、フィニッシュまで優勝を懸けたハイスピードバトルを展開
2ストッパーが主流:3ストッパー中の最上位ドライバーは、3位を獲得したベッテル
2016年5月15日、ムンマロー
戦略が鍵となったスペイングランプリは、上位4名の中で戦略が分かれ、フィニッシュまで最終順位を競い合う展開となりました。レッドブルでのデビュー戦となったマックス・フェルスタッペンが、F1史上最年少優勝を達成しました。フェルスタッペンは、2位を獲得したフェラーリのキミ・ライコネンよりも1周多い32周の最終スティントをミディアムタイヤで走行しました。フェラーリとレッドブルは、ともにチーム内で異なる戦略を採り、1台が2ストップを、もう1台が3ストップ戦略を選択しました。
スペイングランプリ用に選択された3種類のコンパウンド(ハード、ミディアム、ソフト)が、66周で競われる決勝で使用され、タイヤマネージメントが決定的な鍵を握りました。ダニエル・リカルドが、ファイナルラップ直前でデブリによるものと見られるスローパンクチャーに見舞われましたが、フェラーリとレッドブルの上位4名による闘いが最後まで繰り広げられました。
Formula Oneチームは、バルセロナに留まり、火曜日と水曜日に行われる今シーズン1回目のインシーズンテストに臨みます。多くのチームが若手ドライバーを起用し、テスト用に選択した2016年シーズンのコンパウンドを使用してテストを行います。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「最後まで複雑な戦略的バトルが展開され、周を追うごとにレッドブルとフェラーリ間の勢力図が変化していました。チェッカーフラッグ直前まで予測不可能な、今シーズン屈指の素晴らしいレースとなりました。ラスト10周、性能を維持するためのタイヤマネージメントが必須となり、レースに興味深い要素が加わりました。このスペイングランプリにおいて、現行のタイヤレンジとレギュレーション下での我々が理想とするレースが実現できたと思います。本日、Formula One史上最年少優勝ドライバーが誕生しました。その一翼を担えたことを光栄に思います」
コンパウンド毎のラップタイム上位:
ハード
1 パーマー 1分29秒779
2 マグヌッセン 1分30秒348
ミディアム
1 ベッテル 1分27秒974
2 リカルド 1分28秒209
3 ライコネン 1分28秒538
ソフト
1 クビアト 1分26秒948
2 ベッテル 1分28秒137
3 マグヌッセン 1分28秒716
最長スティント:
ハード 32周(パーマー)
ミディアム 35周(グティエレス)
ソフト 19周(グロージャン)
Truthometer:
我々は2ストップが主流になると予測し、最速の2ストップ戦略として、ソフトでスタート、20周でソフトへ、40周でミディアムへ交換する戦略を予測しました。フェルスタッペンは、ソフト-ミディアム-ミディアムと繋ぐ2ストップ戦略を採り、12周目と34周目にピットストップを行いました。