MotoGP ニュース

投稿日: 2017.10.30 18:02

MotoGP:ヤマハ 2017年第17戦マレーシアGP レースレポート


MotoGP | MotoGP:ヤマハ 2017年第17戦マレーシアGP レースレポート

Rd.17 10月29日 マレーシア
決勝

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第17戦マレーシアGP
■開催日:2017年10月29日(日)決勝結果
■開催地:セパンサーキット/マレーシア(5.548km)
■コースコンディション:ドライ
■周回数:20周(110.86 km)
■気温:25度 ■路面温度:33度
■PP:D・ペドロサ(1分59秒212/ホンダ)
■FL:A・ドビジオーゾ(2分13秒084/ドゥカティ)

REPORT

ウエット・コンディションのなかで果敢な攻めを見せたV・ロッシとM・ビニャーレスが7位と9位でチェッカー

 Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシとM・ビニャーレスがグリッドにマシンを並べると、セパン・インターナショナル・サーキットの上空には雨雲が広がった。ウォームアップ・セッションがドライ・コンディションで行われていたため、いきなりの天候変化によってタイヤ・チョイスがいつも以上に重要な要素となった。ふたりはそのなかでも、滑りやすい路面に足を取られないよう注意しながら最後までハードにプッシュ。それぞれ7位と9位でチェッカーを受け、貴重なポイントを持ち帰った。

 ロッシは予選4番手の位置から順調に飛び出したものの、難しいコンディションのなかで第1コーナー進入では慎重なブレーキング。そのためここで大きくポジションを落とし、11番手からの追い上げを強いられることとなった。それでも豊富な経験を生かして挽回を図り、着実にペースアップ。転倒もあって順位を上げていった。

 6ラップ目で8番手につけたロッシは、ひとつでも上を目指そうと7番手との差を詰めにかかるも、3ラップ後には後方から追い上げたD・ペトルッチ(ドゥカティ)に抜かれてしまう。しかしそれであきらめず、ペトルッチとともに7番手のP・エスパルガロ(KTM)に挑んでゆく。路面が乾き始めてタイヤの消耗が激しくなると、これがライバルたちに不利にはたらき、残り8ラップでエスパルガロをパスして8番手。ロッシはここから自己ベストを何度も更新して、さら上位を狙ってゆき、1ラップ後にはSレッディング(ドゥカティ)をパスして7番手へと浮上し、そのままゴール。

 ビニャーレスはグリッド5番手から好スタート。しかしウォームアップからのコンディションの変化を考慮し、リスクを避けて慎重に1ラップ目を終えた。しかもそのあとの3ラップでタイヤが暖まるのを待つ間に16番手まで後退して苦しい展開となったが、リズムを取り戻すや少しずつペースを上げていった。

 ウエット・コンディションに足を取られて数台が早々に戦列を離れるなかで、ビニャーレスはひたすら身体を伏せて全力の走りをキープ。レース中盤までに13番手へ上がると、ラップタイムを 2分15秒台へと短縮してさらに上を目指してゆく。そして残り2ラップまでに9番手へ浮上しチェッカーを受けた。

 9ポイントを獲得したロッシはトータル197ポイントでランキング4位をキープ。ビニャーレスは29ポイント上回る226ポイントでランキング3位につけている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング3位に後退。またMovistar Yamaha MotoGPチームは、トップに44ポイント差のランキング2位をキープしている。

 3週連続で行われたアジア・オセアニアラウンドが終了し、1週間のインターバルのあと、チームは最終戦の舞台となるバレンシア・サーキットへと向かう。

ザルコが3位獲得! ファン・デル・マークもデビュー戦を完走

 Monster Yamaha Tech3 TeamのJ・ザルコが3位を獲得し、グランプリのルーキー・シーズンに2度目の表彰台に上った。雨が降りしきるなかグリッド2番手から好スタートを切ったザルコは、8ラップ目までレースをリード。その後3番手に後退し、ヤマハ勢トップの3位でチェッカーを受けた。

 一方、J・フォルガーの代役に抜擢されてグランプリ・デビューを果たしたM・ファン・デル・マークは、悪天候に苦しみながらも最後まで懸命にプッシュ。グリッド8列目からスタート後、すぐさまリズムをつかむと安定したペースでライディングを続け、何人かのMotoGPライダーを抑えて16位で完走を果たした。


関連のニュース