更新日: 2018.02.15 15:58
【横浜ゴム】ハイブリッドバス用超偏平シングルタイヤ「TY517E」を限定発売
ハイブリッドバス用超偏平シングルタイヤ「TY517E」を限定発売
優れた耐摩耗性と高いトラクション性能を実現
横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)は、遠州鉄道(株)の協力を得て開発したハイブリッドバス用超偏平シングルタイヤ「TY517E」を、9月から限定発売した。新しいベルト構造やトレッドパターンの採用によって耐摩耗性を高めたことが大きな特徴。発売サイズは435/45R22.5 164Jの1サイズで、価格はオープンプライス。横浜ゴムがハイブリッドバス用超偏平シングルタイヤを発売するのは今回が初めてとなる。
「TY517E」は5層からなる新規ベルト構造や新カーカスプロファイルなどの新技術を採用し、走行中のタイヤの成長※1を抑制した。これにより耐久性を確保すると同時に、偏摩耗の発生も抑えている。トレッドパターンは耐摩耗性やトラクション性を重視し、接地幅が広いブロックパターンを採用した。深いストレートグルーヴと互い違いに配置されたブロックが、偏摩耗を抑えると同時に優れたトラクション性やウェット路面での高い制動性を実現している。また、2本必要だった後輪タイヤを1本にすることでタイヤやホイールの重量が減少し、車両が軽量化した。これにより省資源化が期待でき、3R※2に貢献するなど環境面でのメリットも多い。
※1 走行による熱でタイヤが膨張すること
※2 Reduce(廃棄物の発生抑制)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)の頭文字をとった標語
ハイブリッドバスはその構造上、車両制動時に後輪に大きな負担がかかる。そのため、通常のバスに比べ摩耗寿命が短くなる。また、車両の制動・駆動用の走行用モーターとモーター発電用のディーゼルエンジンを車体に搭載するため、タイヤには省スペース性が求められる。超偏平シングルタイヤの需要は北米や欧州で高まっており、横浜ゴムは今回の開発を足がかりにして海外市場を開拓していく考え。