更新日: 2021.12.13 16:47
ピレリ 2021年F1第22戦アブダビGP レースレポート
プレスリリース
2021 アブダビクランプリ 決勝
フェルスタッペン、ファイナルラップでソフトタイヤのスピードを最大限に活かしタイトル獲得
2021年12月12日、ヤス・マリーナ
キーポイント
・レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、3ストップ戦略で劇的なアブダビグランプリを制し、自身初のドライバーズタイトルを獲得しました。フェルスタッペンは、セーフティカー導入周回中にP Zeroレッド・ソフトタイヤへ交換し、ファイナルラップでトップに立ちました。
・ソフトタイヤを装着してポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、P Zeroイエロー・ミディアムタイヤでスタートしたライバルのルイス・ハミルトン(メルセデス)に、スタート直後オーバーテイクされました。フェルスタッペンが13周目にP Zeroホワイト・ハードへ交換すると、ハミルトンはその1周後にミディアムからハードへ交換しました。その後、バーチャルセーフティカー導入周回中の36周目、フェルスタッペンは再度ハードタイヤへの交換を行い、セーフティカー導入周回中の残り5周時点でソフトタイヤへ交換する最終ピットストップを行いました。
・セーフティカーの影響もあり、トップ5が異なる戦略を使用するなど、レースを通して広範囲に渡る戦略が展開されました。
・ポールシッターを含む8名のドライバーがソフトで、9名がミディアムで、そして2名がハードタイヤでスタートしました。ハードでスタートしたアルファタウリのピエール・ガスリーとアルピーヌのフェルナンド・アロンソは、ともにポイントを獲得しました。
・予選時同様、気温25度、路面温度28度の温暖なドライコンディションがレースを通して継続しました。
各コンパウンドのパフォーマンス
・ハードC3:長いスティントで一貫した良好な性能を示し、レースの鍵となりました。フェルスタッペンは、ハードでファステストラップを記録しました。摩耗とデグラデーションは低く、ハードでスタートした2名のドライバーは、燃料満タンの下で36周のオープニングスティントを走行し、ハミルトンは44周のファイナルスティントを走行しました。
・ミディアムC4:約半数のドライバーがスタート時に装着し、ハミルトンはこのコンパウンドでスタート直後にトップに立ちました。チームメイトのバルテリ・ボッタスは、30周のオープニングスティントを走行しました。(予選での5周と合わせて、トータル35周をミディアムで走行したことになります)
・ソフトC5:フェルスタッペンのタイトル獲得に貢献しました。フェルスタッペンは、セーフティカー終了後にソフトのスピードを活かしてトップに立ちました。ソフトは期待どおりの性能を示しました。
ピレリF1およびカーレーシング責任者マリオ・イゾラのコメント
「バーチャルセーフティカーとセーフティカーの導入がふたつの重要な機会となり、チャンピオンシップをかけた緊迫した戦略的闘いが繰り広げられました。マックス・フェルスタッペンは、両方の機会で新品タイヤに交換してハミルトンを捉えようとしました。ハミルトンはステイアウトしてフィニッシュまでタイヤをマネージしましたが、ファイナルラップでフェルスタッペンのフレッシュなタイヤの前に屈しました」
「タイトル争いを演じたふたりは異なるコンパウンドでスタートし、このレースが予測不能な展開となったこともあり、最後まで異なる戦略を使用しました。全3種類のコンパウンドは重要な役割を演じ、新しいトラックレイアウトの厳しさにも良く対応してスリリングなフィナーレに貢献しました」
「自身初のドライバーズタイトルを獲得したマックス・フェルスタッペン、コンストラーズタイトルを勝ち取ったメルセデスを祝福します。記憶に残る緊迫したレースが見られた非常に素晴らしいシーズンでした。13インチタイヤの章を締めくくるにふさわしいシーズンを終え、新しい18インチタイヤの時代が幕を開けます」
■2021年F1第22戦アブダビGP レースインフォグラフィックス
■コンパウンド毎のラップタイム上位
・ハードC3
マックス・フェルスタッペン:1分26秒103
セルジオ・ペレス:1分26秒419
ルイス・ハミルトン:1分26秒615
・ミディアムC4
ランド・ノリス:1分26秒762
ピエール・ガスリー:1分27秒342
フェルナンド・アロンソ:1分27秒607
・ソフトC5
マックス・フェルスタッペン:1分26秒618
角田裕毅:1分27秒954
ピエール・ガスリー:1分28秒344
■最長スティント
・ハードC3:ルイス・ハミルトン 44Laps
・ミディアムC4:バルテリ・ボッタス 30Laps
・ソフトC5:セルジオ・ペレス 21Laps