更新日: 2022.03.28 17:09
ピレリ 2022年F1第2戦サウジアラビアGP レースレポート
プレスリリース
FORMULA 1 STC SAUDI ARABIAN GRAND PRIX 2022 – SUNDAY
フェルスタッペン、ルクレールへ反撃
ミディアム~ハードの1ストップ戦略を採ったふたりの対決は、フェルスタッペンが勝利
THE RACE TYRE STORY
・レッドブルのマックス・フェルスタッペンが1ストップ戦略で優勝しました。C3コンパウンドのP Zeroイエロー・ミディアムでスタートしたフェルスタッペンは、セーフティカー導入周回中の16周目にC2コンパウンドのP Zeroホワイト・ハードタイヤへ交換しました。そして、残り3周時点で、同じ戦略でトップを走行していたフェラーリのシャルル・ルクレールをオーバーテイクしました。ポールポジションからスタートしたレッドブルのセルジオ・ペレスは、レース序盤トップを維持していましたが、セーフティカー導入直前にピットストップを行ったことでポジションを失いました。
・ハースのケビン・マグヌッセン、メルセデスのルイス・ハミルトン、アストンマーティンのニコ・ヒュルケンベルグ以外の全ドライバーが、P Zeroイエロー・ミディアムタイヤでスタートしました。上記の3名は、P Zeroホワイト・ハードタイヤでスタートし、セーフティカー導入周回中にピットストップを行いませんでした。残り13周時点のバーチャルセーフティカー導入周回中のピットレーンクローズ直前、マグヌッセンとヒュルケンベルグはピットストップを行うことができました。しかし、ハミルトンは彼らよりも3周後のグリーンフラッグ時にピットストップを行い、マグヌッセンよりも1ポジション下の10位でフィニッシュしました。
・ミディアム、ハードともに タイヤのデグラデーションは抑制され、いくつかのロングランも見られました。特に、ハードタイヤでは40周の走行が見られました。大半のドライバーが、ハードタイヤでファイナルスティントを走行しました。
・気温26度、路面温度34度のコンディションの下、現地時間午後8時にレースがスタートしました。その後、レース中にわずかながら気温の降下が見られました。
HOW THE COMPOUNDS MADE THE DIFFERENCE
・ハードC2:デグラデーションはほとんど見られず、レースの鍵を握るタイヤとなりました。ルクレールとフェルスタッペンは、レース終盤、ハードタイヤで見応えのある闘いを繰り広げました。ルクレールは、フィニッシュの2周前にファステストラップを記録しました。ハミルトンは、ハードタイヤで40周のオープニングスティントを走行しました。
・ミディアムC3:3名を除く全ドライバーがミディアムでスタートしました。ハードでスタートした3名は、ファイナルスティントでミディアムを使用しました。低いデグラデーションで良好な性能を発揮し、レースを通してドライバーがハードにプッシュすることを可能にしました。
・ソフトC4:予選で本領を発揮したものの、ミディアムとハードのデグラデーションが低いレベルであったことから、レースでの出番はありませんでした。
ピレリモータースポーツディレクター マリオ・イゾラのコメント
「素晴らしいナイトレースでした。バーレーンとは全く異なるトラックレイアウトと路面特性の下、最新型のマシンとタイヤは、トラック上で見応えのあるバトルを展開していました。今晩のレースで鍵となったコンパウンドは、ほぼデグラデーションが無い状態で強力な性能を発揮したハードタイヤでした。このことは、シャルル・ルクレールが、多くの走行を重ねたハードタイヤで、フィニッシュの2周前にファステストラップを記録したことからも明らかです」
「ミディアムも低いレベルのデグラデーションを示し、最速と予測された1ストップ戦略に寄与しました。また、スタートからフィニッシュまで、エキサイティングなレースを演出しました。今年のファステストラップは、昨年よりも遅いものの、その差は1秒以内でした。したがって、全体的に見て、今年のマシンとタイヤのパッケージが期待どおりのものに仕上がっていることは明らかです。素晴らしい勝利を挙げたマックス・フェルスタッペンを祝福します」