更新日: 2022.09.12 18:07
ピレリ 2022年F1第16戦イタリアGP レースレポート
2022 ITALIAN GRAND PRIX SUNDAY
ピレリ副会長兼CEO マルコ・トロンケッティ・プロヴェーラのコメント:「イタリアの自動車テクノロジーと知見の祝福」
「モンツァ100周年とピレリ150周年を記念する我々のホームグランプリにおけるイタリアの自動車テクノロジーと知見を祝福する機会において、我々は重要な役割を担っていることを誇りに思います」
「我々は、世界中で開催される250近くのチャンピオンシップへ向けた最先端テクノロジーのモータースポーツタイヤを製造するだけではなく、ピレリ・ハンガービコッカに象徴されるように文化と芸術を支援しています。そのため、ピレリは、モータースポーツの頂点にふさわしいユニークなトロフィーで今回のグランプリを記念したかったのです。過去と現在をリンクする芸術的トロフィーを制作したパトリック・トゥットフオコとピレリ・ハンガービコッカに感謝します」
TYRE TALES:HOW THE RACE WAS WON
ポールシッターのフェラーリのシャルル・ルクレールがバーチャルセーフティカー導入周回中にピットストップした後、7番グリッドからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップに立つまで、わずか12周でした。この両ドライバーは、P Zeroレッド・ソフトタイヤでスタートした5名中のふたりでした。他の15名は、P Zeroイエロー・ミディアムタイヤでスタートしました。フェルスタッペンは、ソフトタイヤの低いデグラデーションを活かし、予定のピットストップを25周目に行いました。ミディアムタイヤに交換して2番手でコースに戻ったフェルスタッペンは、ルクレールが2回目のピットストップを行った時点で再度トップに立ちました。レース終盤にセーフティカーが導入されたことで多くのピットストップが行われましたが、セーフティカー導入周回のままフィニッシュとなり、大勢に影響はありませんでした。
BEST OF THE REST:THE ALTERNATIVE STRATEGY
多様な戦略が展開され、トップ10中で8種類の戦略が見られました。セーフティカー導入に伴うピットストップを除けば、勝利戦略は1ストッパーでしたが、ルクレールは、ソフトとミディアムを使用した2ストップ戦略を実行しました。また、メルセデスのジョージ・ラッセルは、表彰台に上ったドライバー中でただひとり、P Zeroホワイト・ハードタイヤを使用しました。
EON
トラックを見渡す有名なモンツァの表彰台で授与されたパトリック・トゥットフオコのEONトロフィーは、無限に近い長い時間に因んで名づけられました。トゥットフオコは、時間の周期的な性質を喚起する永遠のループを描写するためにこのテーマを選びました。それは、現代のF1を象徴するパワーとスピードと密接につながっています。
PATRICK TUTTOFUOCO AND PIRELLI HANGARBICOCCA
1974年にミラノで誕生したパトリック・トゥットフオコは、現在もミラノを拠点に活動しています。30年に渡る芸術活動を経て、彼はイタリアの著名人の一人となっています。彫刻、ビデオ、ネオン、インスタレーションなどに渡る彼の作品では、雰囲気と感情を表現するために光と色が使用されています。ミラノのピレリ本社に隣接するピレリ・ハンガービコッカは、倉庫を改装した有名なアート展示スペースで、コンテンポラリーアートのミュージアムとして使用されています。
WHAT TO LOOK OUT FOR NEXT
ヨーロッパシーズンの締めくくりとして、ピレリはモンツァに留まり、レッドブルとともに2023年型プロトタイプタイヤの1dayテストに臨みます。今シーズン残り6戦は、アジア、アメリカ、そして中東を舞台に行われます。