スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.08.28 03:25
更新日: 2023.08.28 03:34

muta Racing INGING 2023スーパーGT第5戦鈴鹿 決勝レポート


スーパーGT | muta Racing INGING 2023スーパーGT第5戦鈴鹿 決勝レポート

SUPER GT
第5戦
SUZUKA GT 450km RACE

鈴鹿サーキット
予選:8月27日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

決勝:7位

2023年スーパーGTシリーズ第5戦は、鈴鹿サーキットにおいて6月の第3戦同様450kmレースとして開催。夏休み最後の週末、そして大会後の花火を楽しみにしているファンが約2万人、残暑厳しいレースを観戦に訪れた。

 気温33度の猛暑のなかスタートしたレースは、大きな混乱もなく進行。そして14番手からスタートしたmuta Racing GR86 GTは、90kgのウェイトを積みながらも順位を上げ7位でゴール。4ポイントを追加しポイントリーダーとの差を詰めた。

 前夜は雷雨に見舞われた鈴鹿だったが、朝には晴天も戻り気温も見る見る間に上昇。決勝前に行われたウォームアップ走行では、堤から平良へ交代し4番手のタイムをマーク。14番グリッドからの追い上げに期待がかかった。

 決勝レースは気温33度、路面温度50度とグリッドに立つだけで汗が滴り落ちるようなコンディションの14時53分にスタートした。ステアリングを握るのは堤で、ポジションを守り5周でピットイン。ここで燃料を補給し2回義務付けられている1回をクリア。

 このタイミングで5台のGT300車両がピットインしたが、メカニックの作業も迅速で5台のなかでは真っ先にコースに戻ることができた。このピットインで一旦は大きく順位を落としたが、6〜7周で最初のピットインを済ませる車両もあり、8周の時点では17位を走行していた。

 10周目にNIPPOコーナーで1台の車両がストップしFCY(フルコースイエロー)導入となった。3分ほどでFCYは解除されバトルが再開。16周目から上位陣が最初のピットインを始めると、堤は徐々に順位を上げ19周目には8位。さらには24〜25周でも上位陣がピットインすると26周目には2番手、そして27周目にはトップの車両を抜き暫定トップに立った。

 堤はトップを37周目まで守り2回目のピットイン。ここでタイヤ交換、燃料補給を済ませ平良に交代。平良は13番手でコースへ戻った。他のチームが2回目のピットを済ませる間に平良は43周目には8番手へ順位を上げ入賞圏へ。45周目のバックストレートでタイヤが外れ130Rでクラッシュした車両があり、ここでこの日2回目のFCY導入となった。

 このタイミングでちょうどピットインした車両が2台あり、時速80km/hに速度制限された間にピット作業を終え、コースに戻った。5分後の47周目にFCYが解除されると、上位陣が2回目のピットイン。するとFCYのタイミングで運良くピットインした車両がトップ2を占め、平良は5番手となった。

 その後平良は4台による4番手争いをしていたが、50周目のスプーンでわずかにコースをオーバーランし6番手。さらに翌周のストレートでかわされ7番手へ順位を落とした。56周で5番手の車両がピットインしたことで6番手に順位を上げたが、61周目に1台にかわされ再び7番手へ。

 残り10周はその順位を守って7位でゴール。14位スタートから7ポジションアップとなり4点を追加した。これでシリーズランキングは5位となったが、10点差あったポイントリーダーとは6点差に縮まることになった。

 次の第6戦は9月16〜17日にスポーツランドSUGOにおいて300kmレースとして開催される予定。

2023スーパーGT第5戦鈴鹿 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)
2023スーパーGT第5戦鈴鹿 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)

堤優威

「正直、今年一番というぐらい頑張りました。最後の5周ぐらいはきつかったのですがトップで渡すことはできました。交代してからはきつそうでしたが、前は見えていのでもう少し上位を狙えたかと思うと残念です。ランキングを争っている56号車GT-Rも沈んでいたのでチャンスだったのですが。残り3戦は非常に大事だと思うのでミスせずレースを落とさないように頑張ります」

平良響

「タイミング的に一番最初にタイヤ交換をしたこともあり、フレッシュなタイヤを履いた車両に抜かれていくようなレースになりました。後ろを走る61号車BRZには抜かれないようにしていたのですが、(周回遅れを)オーバーテイクした際にちょっとオーバーシュートしてしまい、そのラップで2台に抜かれてしまいました。そこを守り通していれば展開は変わっていったと思いますが、タイム差はあったのでいっぱいいっぱいだったかなと思います。次も重いので我慢してオートポリスで表彰台を狙います」

加藤寛規

「FCYはあれも含めてのレースなので仕方がないです。まぁ惜しいなという気持ちはありますが、今回は早めにピットインして空いているところで良いペースで走ることができましたし、最初のピットインでタイヤ交換もしないというチームが決めた戦略がはまったし、ドライバーもスタッフもミスなくポイントも取れたので良しとします。使ったことのないタイヤでこのウェイトとこのタイムで走れたでのでブリヂストンには感謝です。次からもより精度の高いレースをしていきたいと思います」


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