ホンダ・チーム・アジア 2017MotoGP第16戦オーストラリアGP 予選レポート
オーストラリアGP予選で
アティラプワパと鳥羽が暫定10列目を獲得
2017年10月21日(土)
Rd.16 オーストラリアGP
フィリップアイランド・サーキット
コンディション: ドライ
気温: 14℃ 路面: 30℃
土曜午後1時35分(日本時間午前11時35分)から40分間にわたって争われたオーストラリアGP予選で、Honda Team Asiaのナカリン・アティラプワパは1分39秒895の28番手タイムを記録。明日の決勝に向けて10列目28番手の暫定グリッドを獲得しました。チームメートの鳥羽海渡は、1分40秒895で予選30番手タイム。決勝レースは同じく10列目の30番グリッドからスタートする予定です。
午前のFP3は、昨日と同様のコンディションになりました。明るい日射しとはいえ冷たい温度条件のなかで、アティラプワパは周回を重ねてコースへの順応を深めました。鳥羽は、セッション開始直後のアウトラップに、8コーナーで転倒を喫しました。時速197kmのハイスピードクラッシュでしたが、幸いライダーに怪我はありませんでした。ただし、マシンが大きく損傷してしまったために、再走行はできませんでした。
午後の予選では、鳥羽とアティラプワパは、それぞれ昨日みえた課題の改善を狙って精力的な走り込みを続けました。アティラプワパは熱心にライディング改善に取り組み、鳥羽も昨日の走行で特に苦戦を強いられていた2コーナーや最終セクターのフィーリングを大幅に改善し、明日に向けて良好な手応えを掴んでいます。
明日の日曜は、午前10時40分(日本時間午前8時40分)から20分間のウォームアップ走行を実施。23周で争う決勝レースは、午後1時00分(日本時間午前11時00分)にスタートします。
ナカリン・アティラプワパ(28番手 / 1’39.895 / +2.865)
「午前のFP3では、大きな前進こそできませんでしたが、安定したラップタイムを刻むことができました。午後は、特に高速コーナーでリアが滑って走りにくい状態だったので、データを見ながらこれからチームと解決策を相談します。ライディング面では、ブレーキングが深すぎる傾向を改善し、自信を持ってレースに臨みたいです」
鳥羽海渡(30番手 / 1’40.895 / +3.865)
「FP3はコースインをした直後に8コーナーで転倒してしまいました。突風でイン側に流されて縁石に乗り上げ、リアが滑ってハイサイドしました。チームががんばってくれたおかげで、予選では完璧な状態のバイクで臨み、昨日の課題だった高速コーナーでも気持ちよく走れるようになりました。予選順位はともかく、いいフィーリングが戻ってきたので、明日はできるだけ追い上げて上位を狙います」
岡田忠之 チーム監督
「ナカリンは各コーナーのブレーキングで突っ込み過ぎる傾向があるので、その部分を修正するライディングに取り組んでいます。それがうまく噛み合えば、決勝レースではいい順位を目指せると思います。海渡はFP3の転倒でマシンが大破し、フレームとスイングアーム、エンジン以外は全損状態でした。チームスタッフの努力で無事にマシンの修復を完了し、予選には普通の状態で臨むことができました。昨日の課題だった2コーナーや最終セクターは、明らかによくなっているので、自信を取り戻すいいきっかけになりました。明日は両選手とも、自己ベストタイムの更新を目指してがんばってほしいです」