第7戦カタルニアGPプレビュー:中高速のカタルニア、立ち上がりがカギを握る
MotoGPクラスでは、前戦イタリアGPで今シーズン3勝目を記録したロレンソがランキングトップをキープしている。ロレンソはフランスGP、イタリアGPと2連勝を達成。イタリアGPではチャンピオンシップを争うマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)をゴールライン直前でスリップから抜き去っての勝利だった。ロレンソの勝利でマルケスとのポイント差は10ポイントに広がった。
カタルニアはロレンソにとってホームレース。カタルニアGPでは、2010年、2012年、2013年、2015年と4勝を記録、2009年以来、通算6回の表彰台を獲得している。
「カタルニアはいつもうまく走ることができ、MotoGPクラスで4勝を上げている。それに、今年は序盤6戦で3勝し、ホームレースにポイントリーダーとして乗り込むことができる。目標は、金曜からステップ・バイ・ステップでバイクのセットアップを整えて、トップ2以内でフィニッシュすることだ」とロレンソ。
ランキング2位のマルケスは、前戦イタリアGPで最後の最後に逆転されて2位に終わり、ホームレースでもある今回のカタルニアGPは巻き返しを図るレースとなる。昨年のレースではトップ争いに加わりながら転倒リタイアに終わったものの、MotoGPクラス初年度の2013年に3位入賞、2014年には優勝を飾っている。
「ファンとファンクラブの前でホームレースを走ることは、これ以上にないこと。特別なモチベーションを与えてくれるけど、いつものようにプロフェショナルに、仕事に集中しなければならない。ここまでうまく機能しているように、全力でマシンのセットアップの仕事に取り組む」とマルケス。
前戦イタリアGPでマシントラブルに見舞われノーポイントに終わったロッシはランキング3位はキープしているものの、ランキング2位のマルケスとのポイント差は27に開いてしまった。ロッシはカタルニアの最高峰クラス(MotoGP、500cc)では通算6勝を記録しているが、2009年以来勝利からは遠ざかっている。
「カタルニアGPは好きなグランプリの一つ。サーキットも好きだし、雰囲気も最高だ。ボクはいいレースができるポテンシャルを持っていると思う。ムジェロでは速さは発揮できたが残念だった。バルセロナでも同じようにいい仕事をしてレースに備えたいと思う」とロッシ。