第7戦カタルニアGPプレビュー:中高速のカタルニア、立ち上がりがカギを握る
ランキング4位のペドロサはここまでの6戦で3位表彰台1回と苦戦気味。ホームレースのカタルニアGPでは、2008年に優勝、通算6回表彰台を獲得しており、今シーズン2度目の表彰台が期待されている。
「ホームレースが楽しみだ。好きなトラックで、過去にはすごくよい結果を挙げた。昨年はシーズン最初の表彰台を獲得。前腕の手術の後で、本当に戻って来た気分だった。ファンクラブとホームのファンの前で、もう一度グッドなレースがしたい」とペドロサ。
ランキング5位のマーベリック・ビニャーレス(スズキ)は、MotoGP初年度の昨年、MotoGP初のフロントロウとなる予選2番手を獲得している。今年は決勝で表彰台争いに入ることが期待されている。ビニャーレスにとってもカタルニアGPはホームレースとなる。
「ボクたちはレースごとによくなっている。それが非常に重要で、いい週末になることを本当に期待する。カタルニアはホームレース。ボクはこの地方で生まれ、育ったから、たくさんの友人やファンクラブのみんなが来てくれる。それが、さらに力となるだろう」とビニャーレス。
ランキング6位のアレイシ・エスパロガロ(スズキ)は昨年のカタルニアGPでポールポジションを獲得、スズキにとって復帰後初のポール獲得となった。
「バルセロナのレースは、いつもマジックのようだ。ボクはサーキットの近くで生まれて、育ち、学校に通っていたころは、授業中にエンジンの音が聞こえていたから、感動的なレースになるだろう。ここ数戦で、非常にポジティブなセットアップが見つかり、戦闘力が大きく高まった。バイクも昨年から大きく改良され、エンジンのパフォーマンスはすごくよくなったから、問題だった加速で苦しまなくなった」とアレイシ・エスパロガロ。
サテライト勢トップのポル・エスパロガロ(ヤマハ・テック3)はランキング7位につけているが、今レース前に今シーズンいっぱいで所属するヤマハ・テック3から離脱することが発表されている。
ドゥカティサテライトのエクトル・バルベラ(アビンティアレーシング)がランキング8に続き、ドゥカティワークスのアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)はランキング9位、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)はランキング11位から巻き返しを図る。
前戦イタリアGPで左鎖骨を骨折したティト・ラバット(マークVDS)はホームレースの今レースで復帰。ロリス・バズ(アビンティアレーシング)はイタリアGP決勝スタート直後の転倒で右足を骨折脱臼したため、今レースを欠場、ミケーレ・ピロが代役を務める。