SBK第9戦アメリカ決勝レース2：トム・サイクスが今シーズン5勝目

　SBK(スーパーバイク世界選手権)第9戦アメリカラウンドは、アメリカのラグナ・セカで決勝第2レースを行ない、トム・サイクス（カワサキレーシングチーム）が優勝した。

　決勝第2レースは気温20度、路面温度45度のドライコンディションの中、25周の予定でスタート。サイクスがリードし、3周目にダビデ・ジュリアーノ（Aruba.it レーシング-ドゥカティ）が浮上したが、4周目にパウエル・スコペック（VFTレーシング）の転倒で赤旗中断となり、約20分間の中断を経て、21周で再スタートが切られた。

　再スタートのレースをリードしたのは、ジュリアーノ。サイクスが4周目にトップに浮上し、ジョナサン・レイ（カワサキレーシングチーム）を加えた3人が、後続を引き離してトップ争いを展開する。

　レイは5周目の2コーナーでトップに浮上するが、6コーナーでコースオフ、10番手に後退し、続く6周目の5コーナーでマシントラブルにより、そのままリタイア。今シーズン初のノーポイントレースとなった。

　これでトップ争いはサイクスとジュリアーノの一騎打ちとなるが、終盤に入ったところでチャズ・デイビス（Aruba.it レーシング-ドゥカティ）がトップ争いの二人に追いつき、三つ巴のバトルに。デイビスは18周目の2コーナーで2番手に浮上するが、その周のコークスクリュー立ち上がりでジュリアーノが2番手を奪還。チームメイト同士の激しいバトルとなる。

　サイクスは2番手争いのバトルにも助けられ、トップをキープ。今シーズン5勝目をマークし、ポイントリーダーのレイがノーポイントに終わったことから、レイとランキング2位のサイクスのポイント差は46ポイントに縮まった。

　チームメイト同士のバトルをジュリアーノが制し2位入賞、3位にデイビスが続いた。
　レース序盤から6人のライダーによる接戦が繰り広げられた4番手争いは、チャビ・フォレズ（バーニレーシングチーム）が制して4位に入賞、5位にニッキー・ヘイデン（ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム）、6位にジョルディ・トーレス（アルテアBMWレーシングチーム）が続き、最初のスタートの1周目に転倒を喫し、最後尾に後退していたマイケル・ファン・デル・マーク（ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム）は、再スタートレースで追い上げ、7位に入賞した。

　ニッコロ・カネパ（パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム）は最終ラップの最終コーナーで、アレックス・ロウズ（パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム）の転倒に巻き込まれたものの、何とか転倒を免れ、8位でゴール。

　9位にアンソニー・ウエスト（ペデルチーニレーシング）、10位にロマン・ラモス（チームゴーイレブン）が続き、、代役参戦のラファエル・デ・ローサ（アルテアBMWレーシングチーム）が11位、カレル・アブラハム（ミルウォーキーBMW）が12位、ドミニク・シュミッター（グリリーニレーシングチーム）が13位が入賞。ロウズは8番手争いをかけて最終ラップの最終コーナーでカネパのインをついたが転倒、再スタートして14位に終わった。15位にサイード・アル・スライティ（ペデルチーニレーシング）が入賞し、SBK初ポイントを獲得。

　ロレンツォ・サバドーリ（イオダレーシングチーム）は再スタートレースの3周目の4コーナーで5番手走行中に転倒、リタイアに終わった。

SBK第9戦アメリカ決勝レース2結果