更新日: 2020.07.15 12:51
MotoGPの軌跡(10):2017年シーズン、最終戦までもつれたマルケスとドヴィツィオーゾのタイトル争い
2018年シーズンはタイGPが新たに加わり、全19戦での開催となった。ただし、第12戦イギリスGPの決勝レースが、ウエット時の路面状態不良によりキャンセルとなり、決勝レースは全18戦で争われた。
2018年もマルク・マルケス(ホンダ)が連覇を達成。この年、マルケスはシーズン9勝を記録。14戦で表彰台に立つ強さを見せ、第4戦スペインでランキングトップに浮上すると、そのままチャンピオンシップをリード。3戦を残した第16戦日本GPでMotoGPクラスで通算5度目、グランプリ通算7度目となるタイトルを獲得した。
ランキング2位にはアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が続いた。ドヴィツィオーゾは開幕戦を制し、第3戦アメリカズGPではランキングトップにつけていたが、第4戦スペインGP、第5戦フランスとノーポイントに終わりチャンピオン争いから後退。第10戦チェコGP、第13戦サンマリノGPで優勝し、ランキング2位に浮上するも、マルケスとのポイント差は大きく、前年に続いてランキング2位でシーズンを終えた。
バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)はランキング3位を獲得したが、この年は未勝利に終わってしまった。マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)も1勝に留まり、ランキング4位。アレックス・リンス(スズキ)は第2戦アルゼンチンGPでMotoGPクラス初表彰台となる3位を獲得。通算5回表彰台を獲得してランキング5位へと躍進した。
そして、ドゥカティ2年目のホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が、3勝を記録。シーズン中盤にはランキング3位まで浮上したが、終盤のケガによる欠場で、ランキング9位に留まった。ロレンソはこの年いっぱいでドゥカティを離れ、2019年よりレプソル・ホンダ入りすることになった。
また、この年から中上貴晶(ホンダ)がMotoGPクラスに参戦。日本人ライダーのMotoGPクラス参戦は2014年の青山博一(ホンダ)以来となる。中上は初年度は最終戦バレンシアGPの6位をベストリザルトにランキング20位となった。