更新日: 2016.12.16 13:20
MotoGP:F1と同様のリザーブ契約は困難。「速いライダーに待機をさせることは難しい」
「このスポーツでは、優秀なライダーはレースをしたいんだ。だから優秀なライダーに万が一の時のために待機していてくれと頼むのは難しい。優秀で速く、レースに出たいライダーにそのようなことを頼むのは、このスポーツの精神に反することだ」
「日本のマニュファクチャラーには、テストライダーがいる。たいていは日本人だが、我々のエンジニアたちと情報交換をする。もてぎでテストをする時、彼らを呼ぶことは簡単だ」
「スズキの場合、2人のテストライダーがいて、彼らは日本の国内選手権に参戦し、MotoGPクラスのためにテストを行う。ヤマハも同様だろう」
「目的は良いテストライダーを確保することであって、代役ライダーを検討することではない。F1とは違う」
2016年MotoGPクラスの主要代役参戦ライダー
■ミケーレ・ピロ
今季は9戦に参戦し、そのうち3戦は予定されていたドゥカティのファクトリーバイクによるワイルドカード、プラマック(ペトルッチの代役)そしてアビンティアレーシング(バズの代役)からの参戦だった。その後は、フライアウェイ・レースでのイアンノーネの代役よりも、2017年テストプロブラムに集中することになった。
■エクトル・バルベラ
アビンティアレーシング所属だが、もてぎとフィリップ・アイランドでイアンノーネの代役を務めるため、ファクトリーチームのドゥカティに昇格した。
■マイク・ジョーンズ
バルベラの代役としてアビンティアレーシングからMotoGPに初参戦。もてぎとフィリップ・アイランドの2戦で走行した。
■シャビ・フォレス
バズがシルバーストンで負傷したため、その代役でアビンティアレーシングよりミサノで参戦。ミサノではピロもドゥカティのワイルドカードで参戦していた。
■ニッキー・ヘイデン
2006年のMotoGP世界チャンピオン。アラゴンでミラーの代役に、その後フィリップ・アイランドにペドロサの代役として召集された。
■青山博一
ペドロサの転倒により、ファクトリーチームのホンダから代役参戦。その後、ヘイデンが参加できなかったセパンで、ふたたびペドロサの代役を務めた。
■アレックス・ロウズ
スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しており、ヤマハから参戦した鈴鹿8時間耐久ロードレースで優勝を飾った。その報償として行われたテック3でのテストにおいて、膝の怪我で3レースを欠場していたスミスの代役となれる実力を証明した。
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています