更新日: 2022.11.10 18:44
ドゥカティ、BMW、トライアンフにモト・グッツィも!最新の輸入バイクに一気試乗/現役大学生ライダーの本音でGO!
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■トライアンフ・トライデント660
■俊敏で操作性抜群! 老若男女が楽しめるロードスターの末っ子
総排気量:660cc
エンジン形式:水冷並列3気筒DOHC12バルブ
シート高:805mm
車両重量:190kg
車両価格:99万3000円
トライアンフのネイキッド“ロードスター”シリーズの長男『スピードトリプル1200RR』、次男『ストリートトリプルRS』に次ぐ、シリーズの末っ子として、2021年2月に登場したのが『トライデント660』です。
トライアンフの入門的な位置付けで、小柄な人や、久々に大型バイクに乗りたいというリターンライダーをメインターゲットに設定されています。入門モデルというだけあって、老若男女が乗りやすい設計で、車両価格も100万円を切る戦略的な設定で、私も購入欲がうずきました。
『トライデント660』の車両重量は190kg。トライアンフの中では圧倒的に軽くて、私でも問題なく取り回すことができました。シート高は805mm。身長160cmの私がバイクを起こして跨った状態で左右の母指球が地面に着くか着かないか……という感じです。ただ、前の部分がキュッと細くなっているシート形状と、脚が当たる部分が凹んでいるタンクのおかげで、走行中も停車時もマシンを膝で支えやすく、安定した姿勢で乗ることができました。
試乗してみると、まず滑らかさに驚きました。加速がとてもスムーズで、多少乱暴にアクセルを開けても、そのラフさがバイクから返ってくることはありません。また、フロントブレーキがガツンと効くバイクが多い中で、『トライデント660』のフロントブレーキは、程よい効き具合で、前後ブレーキともに優しい印象でした。
また、大型バイクとは思えないほど俊敏で扱いやすく、小回りが効くので、街乗りに向いているなぁ、という印象を持ちました。手元のスイッチで7種類のデジタルモニター表示や2種類の走行モードを簡単に切り替えることができるなど、利便性の高さも魅力です。
平日は通勤&通学用、休日はツーリングやサーキット走行と週7でフル活用できる『トライデント660』は、大型バイクやトライアンフのバイクに乗ってみたいけど、扱い切れるか不安だなぁ……というライダーの方々に是非試してもらいたいです。
■ドゥカティ・モンスタープラス
■走れば走るだけハマる私の憧れのマシン
総排気量:937cc
エンジン形式:水冷4スト2気筒DOHC4バルブ型2気筒
シート高:775mm
車両重量:188kg
車両価格:モンスター 144万5000円〜146万5000円/モンスタープラス 149万5000円〜151万5000円
『ドゥカティ・モンスター』という名前を初めて聞いた時、どれだけ大きくて、パワフルなのかなぁと想像を膨らませました。詳細を調べていくうちに、『モンスター』はスポーティな要素を持つネイキッドバイクであると知り、“ネイキッド好き”の私の憧れの一台になりました。
憧れの『モンスタープラス』の実物は、やっぱりカッコいい! そのひと言です!(笑) 実際に跨ってみると、“楽しい驚き”の連続でした。最初の驚きは想像していたよりもずっとスリム&コンパクトで、とても軽かったことです。
排気量は937cc、車両重量は188kgというスペックですが、重さはまったく感じませんでした。シート高は本国仕様が820mmなのに対し、日本仕様は775mmと、大型のネイキッドバイクの中では低めに設定されているため、小柄な方でも不安を感じないはずです。
新型の『モンスタープラス』は、旧型の821モンスターの後継モデル。旧型と比べると排気量、馬力、トルクはアップグレードされていますが、ドゥカティのスーパーバイクと同様にフレームレスへと進化したため、車両重量は3kg減量されています。それにより、スポーツバイクメーカーであるドゥカティのバイクらしい、従来のものよりもさらにコンパクトで運動性能を突き詰めたスポーツ色の強いネイキッドマシンとなっています。
『モンスター』シリーズのキャッチフレーズは「Just Fun!」。とことん楽しさを追求したバイクで、初心者からプロまでが、とにかく楽しく乗れることを目指して作られています。実際に走らせてみると、パワフルで豪快、気持ちよくアクセルを開けられて、軽やかで機敏に動きます。
私でも軽々と取り回すことができて、とっても興奮しました。実際に、私が試乗している時の写真を後から見返したところ、ヘルメットのシールド越しに見ても分かりやすいほど笑顔でした(笑)。『モンスタープラス』を相棒に、色々な場所に行くことが私の夢に追加されました!