アウディ、フル電動化の『A6』を本国発表。フラットフロア採用のPPEでCd値は極限の0.21に
一方のインテリアでも、MMIパノラマディスプレイにはカーブデザインとOLED技術が採用され、11.9インチのアウディ・バーチャルコックピットと14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成。10.9インチのMMIフロントパッセンジャーディスプレイと合わせて、視覚的に明確なデザインによるデジタルステージを形成している。
アクティブ・プライバシーモードでは、運転中に助手席のパッセンジャーが映画を見たりストリーミングを楽しむ際に、ドライバーの邪魔をすることなくエンターテイメントコンテンツを楽しむことができ、オプションのARヘッドアップディスプレイ(AR HuD)では、ドライバーに向けフロントガラス全体に大きく傾斜した画像を投影。速度、交通標識、アシスト情報、ナビゲーションシンボルなどの関連情報を表示する。
さらにオプションでスマートパノラマガラスルーフも設定し、ポリマー分散液晶(PDLC)技術により電気的に透明から不透明に切り替え可能なガラスコンポーネントには、2枚のPDLCフィルムが液晶を挟むように構成され、電圧オフの場合に液晶は不透明な層を形成し、電圧オンで液晶が再配列。ルーフが透明になり光を通す効果がもたらされる。これにより、必要な場合には直接の日光を最小限に抑え、ルーフモジュールのボタンで4つのプリセットから「デジタルカーテン」のように個別に制御することが可能となっている。
新たに開発された総電力量100kWh(正味容量94.9 kWh)のPPE用リチウムイオンバッテリーは、合計180個のプリズマティックセルを持つ12のモジュールで構成され、システム出力270kW(約367PS)のアウトプットでから0-100km/h加速は5.4秒、最高速度は210km/hを誇る。それでいながらスポーツバックで最長756km、同アバントで最長720kmの一充電航続距離を実現する。
そして従来と同様の高性能版“S”モデルとなる『S6 e-tron』では、システム出力が370kW(約503PS、ローンチコントロール時は405kW/約550PS)となり、同じく0-100km/h加速は3.9秒、最高速度は240km/hに到達。それでいて一充電航続距離もそれぞれ最長675km、647kmが確保される。
こちらもe-tronモデルでおなじみの統合ブレーキシステム(iBS)も大幅に強化、最適化され、基本はリヤ駆動としつつ『S6 e-tron』を含む伝統のquattro(クワトロ)四輪駆動モデルも設定。本国ドイツでは2024年9月から注文可能となり、今後はより小型のバッテリーを搭載したエントリーモデルの追加なども予定され、日本市場への導入時期や価格は追ってアナウンスされる。
Audiコミュニケーションセンター・フリーダイヤル:0120-598106