更新日: 2022.03.15 11:01
往年の“タイプ2”がEVで復活へ。フォルクスワーゲン、市販目前最終形態の『ID.バズ』を世界初公開
注目のパワートレインは、77kWhのバッテリー容量から150kWの電気モーターに電力を供給。かつての『T1』と同様に後輪を駆動する。これらシステムはサンドイッチ構造のフロアに統合され、軽量な電気駆動システムにより優れた重量配分と低い重心を実現。どちらの要素もハンドリングと俊敏性の向上に寄与する。
リチウムイオンバッテリーは11kWの交流(AC)電流を使用し、直流(DC)急速充電ステーションのCCSプラグコネクターを使用すると、最大170kWの出力で充電することが可能に。この場合、約30分でバッテリーを5%から80%まで充電することができる。
また、最新の“ID.ソフトウェア”を利用すれば、将来的には『プラグ&チャージ』機能も使用可能となり、互換性のあるDC急速充電ステーションの充電コネクターを接続するだけで車両が自動的に認証される(欧州参考)。
電動モビリティとして技術的ハイライトのひとつになるそのID.ソフトウェアでは、ほかの車両や輸送インフラからの信号を利用して危険をリアルタイムで特定する『Car2X』地域警告システムが標準で搭載され、現行ラインアップで採用される最新のADAS(安全運転支援機能)も網羅。
オプションとなる“スウォーム(群知能)データを活用したトラベル・アシスト”では、すべての速度範囲で部分的な自動運転が実現し、初めて高速道路での車線変更をアシストできるようになるとともに、以前に保存したルートで自動駐車を行うためのメモリー機能も追加された。
このID.バズとID.バズ・カーゴは、今秋からヨーロッパの数カ国で販売が開始され、同地ではこの5月から先行予約を開始。新時代の“マイクロバス”日本導入は、追ってアナウンスされる見込みだ。
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