更新日: 2023.06.12 23:11
ボルボ、ブランド史上最小&最速のBEV『EX30』をワールドプレミア。0-100km/h加速は3.6秒
生産とライフサイクル全体にわたる排出量削減に取り組むとともに、内外装の素材に配慮することで、20万キロの走行時における総二酸化炭素排出量を30トン以下(EU27の電力構成から充電用電力を使用した場合に基づく)に抑えることに成功し、ボルボ車史上もっとも低いカーボンフットプリントを実現するよう設計された。
さらに交通量の多い都市環境において、ドライバーと周りの人々を守ることを目指し、その一例としてドアと自転車の衝突事故の防止に役立つ、自転車用の特別な安全機能を搭載しており、自転車やスクーター、ランニングする人の直前でドアを開けようとすると、音と表示で警告がなされるなど、最先端の乗員拘束技術や、現実の世界でのさまざまなシナリオを想定して設定された「高い安全要件を満たす最上の構造設計」を備えたという。
さらにインテリアでも、最適な画面操作ができるシングルスクリーンのUXや、Google搭載の最新版のインフォテインメントシステムに加え、人気の高いパークパイロットアシストの新世代機能を搭載した最初の1台となり、新しい3Dユーザーインターフェイスで駐車したい場所をタップすれば、アクセルやブレーキ、ステアリングを操作することで、縦列、横列、直角、斜めのフィッシュボーン式など、あらゆるタイプの駐車スペースに対応する。
また、ボルボの代名詞であるスカンジナビアンデザインも進化を遂げ、それぞれ表情の異なる4つのインテリアルームや5種類のアンビエント照明のテーマなども選択可能に。スカンジナビアの森の暖かな木漏れ日、スウェーデン西海岸の夕日、世界的に有名なオーロラ、スウェーデンの真夏の黄金色の空、都会の夕日の明るい雰囲気など、この各ライティングテーマにアンビエントサウンドスケープを組み合わせることで、より没入感を高めることも可能だという。
そのほか、幅広い携帯電話ブランドやモデルと互換性があるデジタルキー機能や、充電機能から混雑した駐車場で車を見つける機能、クルマをロックする機能、さらには冬の寒い日に車内を温める暖房機能まで有し、時間とともに進化するソフトウェアのOTA(無線アップデート)にも対応する専用アプリも用意され、2024年にはクロスカントリーバージョンの受注も予定。
同モデルには、さまざまな特注仕様が用意され、より高い最低地上高、19インチのブラックホイール、特注タイヤを装着した18インチホイールのオプションに加え、フロント、リヤ、サイドのスキッドプレート、フロントバンパーとトランクリッドのブラックパネルなど、新たな表現のクロスカントリー・スタイルが施され、ボンネットには小さなスウェーデン国旗も掲げられる。
欧州では約3万6千ユーロ(約540万円)と、従来の同クラス内燃機関モデルと同等のスタート価格を設定し、サブスクリプションパッケージの“Care by Volvo”なども展開されるが、日本国内導入の時期は今夏が予定され、価格、導入グレード、販売方法などは追ってアナウンスされる。