スーパー耐久:ENDLESS SPORTS ST-X/ST-4クラス 2017第5戦富士 レースレポート
スーパー耐久 2017 レースレポート
第5戦 13号車 富士スピードウェイ
[予選/9月2日(土)] 13号車 5位
Aドライバー/小河諒 5位 PM 1:00~(15分間)ドライ
Bドライバー/高橋翼 6位 PM 1:40~(15分間)ドライ
Cドライバー/花里祐弥 10位 PM 2:20~(15分間)ドライ
Dドライバー/村田信博 6位 PM 2:45~(15分間)ドライ
前戦のオートポリス終了時点で、ランキングトップの86号車との差は24ポイント。自力でチャンピオンを獲得するには、今回の富士で86号車より前でなおかつ2位以上が絶対条件。これができないと、この富士で連覇の夢は絶たれてしまうことになる。
ただ、厳しい状況はこの富士でも変わりなかった。今回はその差をわずかでも詰めるべく、サスペンションを見直して挑むことになった。
迎えた第5戦の富士ラウンドは、昨シーズンの9時間を上回る10時間レース。長丁場のレースだ。「わずかなミスなら取り返せる」と思われがちだが、それはトップのチームの話で、現在の当チームのように追いかけるチームではミスは許されない。
ミスがなくて完璧な展開でようやく対等に戦えるという状況だからだ。また、今回はレギュラードライバーの小河/高橋/花里に加え、昨シーズンまでステアリングを握っていた村田も加えた万全の体制で挑む。
Aドライバーによる予選1回目。小河はほぼ完璧なアタックを見せるが5番手に終わる。予想通り、トップに付けたのは86号車。当チームよりコンマ8秒速い。
ポジション的にはこれまでと大きく変わらないが、マシンの状態などはいい。チャンスは十分にあるはずだ。しかし、高橋が走るBドライバーの予選で、予想をはるかに超える走りをS2000が見せた。
なんと、当チームの高橋よりも2秒以上も速く、86号車と比べても1秒も速いタイムを叩き出した。もちろん、これまでも十分に速かったS2000だが、今回は大きな存在になるのは必死だった。
結局、A+Bドライバーの合算タイムで決まる総合順位は5番手。ここまで3連続ポールだった86号車が2番手に終わったため、この時点でランキングポイントが引き離されることはなくなった。
決勝/9月3日(日)13号車 4位
AM 7:58スタート
10時間レース(PM 5:59チェッカー)
ドライコンディション
10時間となった決勝レース。昨シーズン同様、セーフティカーがコースに入っている時は、ピットストップできない特別ルール。ピットに入れば3分間のピットストップのペナルティとなる。この他には義務づけられているピットストップの回数は、通常の3回から7回に変更。
とにかく、追いかける状況の当チームだがミスは絶対に許されない。99%での戦いではチャンピオン争いには生き残れないし、101%の走りでミスっても終わってしまう。100%の完璧な状態で戦わないといけないのだ。これまでにない緊張した戦いだ。
7時58分、セーフティカーが抜け、スタートが切られる。スタートドライバーの小河は、まずまずのスタートを切るが2ラップ目には6番手、3ラップ目には7番手とポジションを落とす。
数ラップ後にはラップタイムで20秒近くも速いST-Xのマシンが迫ってくる。ラインを譲りつつラップしないといけない。トップ集団は当チームの予選タイムより速い58秒台で走っている。
さすがに付いていけるような状況ではなかった。小河は8番手での走りに徹する。40ラップ過ぎ、最初のピットストップ。高橋にスイッチする。