86/BRZ第5戦:灼然の富士戦で佐々木が逆転2連勝。クラブマンの庄司は“モヒカン”回避
日曜日に行われた決勝レースは、また猛暑のなかでの戦いに。上位陣は揃ってスタートを決めて、オープニングラップはいつものように一列大渋滞。
そのなかで近藤が谷口をかわして、4番手に浮上する。オープニングラップを終えた時点で、トップの服部と2番手の佐々木、そして3番手の小河の間隔は、それぞれコンマ5秒。しばらく様子を見るかと思われたものの、早々に仕掛けたのが佐々木だった。2周目のダンロップコーナーで服部のインを刺し、トップ浮上に成功する。続いて動いたのが近藤で、4周目の最終コーナーで小河を抜いて3番手に。
その後も近藤と小河のチーム内抗争は続いたものの、その激しさゆえにトップの2台を逃してしまう。さらにプレッシャーをかけられる存在が服部だけとなったこともあり、レース折り返しの5周目には、佐々木も逃げ始めて1秒3の差をつけるまでとなった。だが、佐々木のリードもそれがピークになってしまう。
「ミッションにトラブルがあって。2速と3速の間のニュートラルのところにポンっと入っちゃって、2回も。それで貯金ゼロになっちゃっいました。無理して3速でやっているうちに、今度はタイヤがきつくなってきて」と佐々木。
7周目からは完全なテール・トゥ・ノーズ状態の戦いのなか、最後はコンマ4秒差ながらも服部を抑え抜いて、佐々木が2連勝を飾ることとなった。
「ここで勝てて良かった。この後、ダンロップがすごいタイヤを出してくるので、ここで追い着いておかないと後半戦戦えなくなってしまうから。それにしても理想的な順位になってくれました」と佐々木。
というのも谷口が5位フィニッシュで、そして「どうにもペースが上がらなかったね。僕のクルマは直線が遅いから……」と語る織戸が、11位に終わってノーポイント。
その結果、織戸はランキングトップを保ったものの、佐々木が2位に上がって2ポイント差となり、さらに1ポイント差で谷口が続く展開となった。