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投稿日: 2018.08.30 17:12
更新日: 2018.08.30 17:14

ブリヂストン 2018年86/BRZ Race第6戦・第7戦十勝 レースレポート


国内レース他 | ブリヂストン 2018年86/BRZ Race第6戦・第7戦十勝 レースレポート

2018 GAZOO Racing 86/BRZ Race 第6戦 クラブマンシリーズ

ロケットスタートを決めた橋本洋平が今季初優勝を果たす!

 GR 86/BRZ Race恒例の北海道ラウンド、今年は北海道が最も観光客で賑わう夏休みの開催となった。十勝スピードウェイのレースは毎年、ユニークな設定となる。たとえば昨年はレースが2戦で、使用タイヤ本数は変則的な6本。予選で最初のレースのスターティンググリッドを決定し、次のレースのスターティンググリッドは最初のレースのベストタイム順というものだった。
 
 今年は第6戦、第7戦のダブルヘッダーを、8月19日に開催するワンデーレース。予選は1回のみで、ベストラップが第6戦、セカンドベストが第7戦の決勝グリッドとなる。タイヤは本来の2レース分である8本とされた。

 エントリー台数は28台。シリーズを通じて最も少ない数字ではあるが、それでも昨年よりも1台増えている。

●予選

 日曜日の朝イチに開催された予選は、20分間で2つのレースのスターティンググリッドが決まる。しかもタイヤが8本まで使用可能なので、多くのドライバーは途中でタイヤ交換を行い、ベストタイム、セカンドベストのタイムアップを狙うことになった。そのため、予選開始直後にコースインしてタイムアタックを行い、ピットに戻ってタイヤ交換し、コースに戻ってタイムアタックをする、というドライバーがほとんどだった。
 
 そうしたなかでひとり、#25水谷大介(ブリヂストン)だけは異なる戦略を選択していた。「これまでの予選でも、ポテンザRE-12Dは2周タイムアタックしてもタイムが出せることが分かっていたので、タイヤ交換しないことにしました」
 
 予選中のトラブルを避け、また予想できない赤旗中断などのアクシデントを回避するために、予選中のタイヤ交換をしない選択をした。

水谷はほとんどの選手が最初のタイムアタックを終えつつあるタイミングでコースインすることで混雑を回避し、予選5位を獲得した。幸か不幸か、予選での大きなアクシデントは発生することなく、水谷がアドバンテージを得ることはなかった。しかし手元には予選で使用しなかったNEWタイヤが4本残されることになった。

 予選ベストタイムでは、#305水野大(DL)、#0神谷裕幸(DL)、#70庄司雄磨(DL)がトップ3となった。それに続いた4位が#84橋本洋平(ブリヂストン)、5位に水谷という結果となった。

橋本洋平(カーウォッチBS86revo)
橋本洋平(カーウォッチBS86revo)

●決勝レース

 強烈なロケットスタートを決めたのは橋本だった。4番グリッドからスタートし、1コーナーに入る前にトップを走る水野に並び、そのまま2台は並んでコースを進んでいく。そして4コーナー、水野はシフトが入らずにペースを失う。そのチャンスを生かした橋本がトップに立った。
 
「事前の練習走行でレースペースが有利なことは分かっていたので、淡々と走りました」という橋本のコメントとおり、後続を少しずつ引き離していく。レース終盤はペースを落として安全策を取るほどの余裕を見せ、橋本が今シーズン初優勝を手にした。

 2位にはポイントリーダーである庄司、3位は1周目で順位を上げた水谷が入った。ブリヂストン装着勢は、予選7位から順位を上げた菱井將文(ブリヂストン)が4位に入り、トップ10に3台が入った。

クラブマンシリーズで今シーズン初優勝を飾った#84橋本のコメント

「とにかくスタートが決まったのが大きいですね。スタートがあれほど決まることはない! っていうくらいのスタートでした。それで1コーナーまでにはトップに並び、4コーナーで前に出ることができました」

「レースラップは良かったので、その後は淡々とトップを走ることができました。後半はアウト側をタイヤ1個分は余して走っていました。タイヤも後半までしっかりしていたので、午後の第7戦もこの調子で2連勝したいですね」


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