更新日: 2018.08.30 17:14
ブリヂストン 2018年86/BRZ Race第6戦・第7戦十勝 レースレポート
2018 GAZOO Racing 86/BRZ Race 第7戦プロフェッショナルシリーズ
井口卓人が今季初の3位表彰台。佐々木雅弘も王者の可能性を残す
●予選
予選でのセカンドベストでスターティンググリッドが決まる第7戦。プロフェッショナルドライバーにとって、予選アタック2本を揃えることは、それほど難しいことではない。ただしタイヤのパフォーマンスに左右される部分は大きく、予選では左側2輪だけ、あるいは4輪全てのタイヤ交換を行い、2回目の予選アタックへ臨んでいた。
結果、第7戦のスターティンググリッドは、トップが#82谷口信輝(DL)、2位が#31青木孝行(DL)、3位に#80菅波冬悟(DL)となった。そしてブリヂストン装着勢は、十勝を得意としている#88井口卓人(ブリヂストン)が5位、今シーズン初優勝している若手#7堤優威(ブリヂストン)が7位、十勝ではポールポジションの経験もある#90阪口良平(ブリヂストン)が8位、ベテラン#770山田英二(ブリヂストン)が9位、そして10位にはチャンピオン争いをしている#34佐々木雅弘(ブリヂストン)が入った。
軒並みベストタイムとなる第6戦の予選よりも、前のスターティンググリッドとなっており、クラブマンシリーズのRE-12D同様、ポテンザRE-07Dの安定した性能が証明された形だ。

●決勝レース
GR 86/BRZ Raceを戦うプロドライバーの中でもバトルスキルの高い谷口を、オーバーテイクの難しい十勝スピードウェイで攻略するのは困難だろう。レース前からパドックにはそういった声が上がっていた。しかし実際のレースでは、谷口の絶妙なブロックを見ることはできなかった。
スタート直後から2位スタートの青木の加速が悪く、谷口は易々とリードを作った。青木に代わって2位に上がったのは#97小河諒(DL)だったが、しかし本人も意味不明なほどペースが上がらず、3位以下を抑える形になってしまう。そのため谷口は余力を残したまま、安定したタイムで周回を重ね、4秒以上の差をつけてポール・トゥ・ウインを飾った。
3位には井口が入った。小河よりも明らかにペースに勝っていたものの、4位#1近藤翼(DL)の接近もあり、オーバーテイクには至らなかった。その他のブリヂストン装着勢は、佐々木が5位、山田が7位、予選14位から這い上がった#88久保凜太郎選手(ブリヂストン)が9位、阪口が10位となった。
●コメント
プロフェッショナルシリーズで今季初の3位表彰台に立った#88井口のコメント
「苦しいレースでしたけど、何とか表彰台に立つことができて、良かったと思います。ライバルのパフォーマンスが高くて、劣勢な感じでしたが表彰台のひとつは確保することができました。前のマシンのペースはよくなかったのですが、この十勝スピードウェイのコースではオーバーテイクが難しくて、抜くまでにはいかなかったですね」
「タイヤもまったく問題なかったので、抜いていれば、トップに追いつくことはできたと思います。この表彰台をキッカケにして、残り2戦をしっかりとレースしたいと思います。やっぱり1勝しておきたいですからね」