更新日: 2016.11.18 17:18
FIA-F4鈴鹿:第11戦はSRS所属の大滝独走。第12戦はエヴァ2号機の大湯が制す
第11戦を4位で終えた大湯は、ポールから挑む第12戦に弾みをつけたたが、日曜日は一転してあいにくの雨模様。だが、この天候変化は大湯にとって大いに味方となった。セーフティカースタートでレースが開始されることとなり、2周の先導の後、いよいよバトルモード突入!
![FIA-F4鈴鹿ラウンド 第12戦は降雨によりセーフティカースタートとなった](https://cdn-image.as-web.jp/2016/08/29193814/OGAV9448-300x200.jpg)
「アクセルオンのタイミングが早く、SCに追いついちゃうんじゃないかと心配でした」と語る大湯に対し、「130Rまでに十分なグリップ感を得られず、それで前の動くタイミングに合わせ切れなかった」と阪口。そのため、コントロールラインを通過した段階で、すでに大湯は1秒のマージンを確保した。
その後方ではまたも激しい攻防戦があり、コースの随所で順位が入れ替わる。次の周のグランドスタンド前に集団の先頭で戻ってきたのは澤田で、以下高橋、角田、小高、そして大滝という順で続いていく。
そのなかから、4周目に澤田が抜け出した。続いて小高も抜け出しそうなムードがあったが、角田に背後につかれた9周目の2コーナーで、縁石に乗って痛恨のコースアウト。あえなくリタイアとなり、角田が4番手に浮上する。
![FIA-F4鈴鹿ラウンド 第12戦で優勝した大湯都史樹(エヴァRT弐号機tanzen Rn-s)](https://cdn-image.as-web.jp/2016/08/29193815/OGAV9513-300x200.jpg)
その間にも、ホームコースでの逆転優勝を狙った阪口ながら、水しぶきが激しく上がって視界を奪われる。逆に唯一、視界良好の大湯は、ひとりハイペースでの周回を重ね、じわりじわり阪口を引き離していった。「やっとトップチェッカーを受けられました。今回はドライでもウエットでもクルマが決まっていたので、すごく乗りやすく、チームやメカニックにとても感謝しています」と大湯。
2位は阪口で、3位は澤田、そして角田が4位に。これに高橋、宮田が続いていた。一方、大滝は7番手を走行していたが、最終ラップにマシントラブルが発生、無念のリタイアとなっていた。
なお、この結果、宮田はランキングのトップを死守したものの、阪口が11ポイント差、大湯が14ポイント差にまで迫ってきた一方で、小高は石坂瑞基(HFDP/SRS/コチラレーシング)を挟んで6位に後退、宮田に23ポイントも差をつけられてしまう。
とはいえ、11月にもてぎでの行われる最終大会はご存知のとおり3連戦。最大75ポイントの加算も可能となっており、チャンピオン争いの予想は、まだまだ困難だ。