86/BRZ最終戦:激しいトップ争いを制し井口が今季2勝目を挙げる
クラブマンシリーズでは、すでにチャンピオンを決めている松原怜史(asset・テクノ・BS86)が今季4回目のポールポジションを獲得。当初は、この最終戦にプロフェッショナルシリーズで出るはずだったが、より勝ち星を増やすために予定を変更した。
「練習では今イチだったんですが、予選では温度も少し上がってタイヤにもマッチしたようです。一発で決められましたし、有終の美を飾れそうです」と松原。
Bグループのトップとなった、山下昌樹(NUTECアライズ86加藤一門)は「それほどビシッと決まった感じではなかったんですが、何事も一番は嬉しいです」と初のフロントロー獲得に大喜びの様子だった。
決勝では松原が好スタートを切り、これに続いたのは2列目に並んでいた小野田貴俊(ネッツ東埼玉ワコーズED 86)。山下はひとつ順位を落としたものの、後続に接触があったため、4番手とは2秒6の貯金を築くことになった。
松原と小野田は終始激しくバトルを繰り広げ、4周目のシケインでは軽い接触も。幸い大事には至らず、松原にショートカットがあったが、これはペナルティの対象とはならず、危険回避とみなされた。
なおも激しくトップ争いが続く間に、終盤には山下にいったんは引き離された庄司雄磨が近づくも、鉄壁のガードで逆転を許さず。
「奇跡です! でも、意外に落ち着いてレースできたし、後ろも強引には来ないだろうと思っていました」と、山下は初めて上がる表彰台に喜びを隠せない様子だった。
トップ争いを制したのは松原。コンマ4秒差ながらも逃げ切りを果たし今季5勝目をマークして、まさに有終の美を飾ることに成功。
「素直には喜べませんね、あまりにつらいレースだったので。明らかにペースは自分の方が遅かったので、抑えるところはしっかり抑えさせてもらいました。シケインで一回当たりましたけど、僕は(ラインを)開けたし、まぁコツンというレベル」と松原。
気になる来シーズンだが「チームからは2年連続で獲れと言われていますので、多分またクラブマン。僕はレースできるなら、どのカテゴリーでもいいので」と松原は語っていた。