ドイツ / マネーグラム・ハースF1チーム /
ゼッケンNo. :27
●国籍:ドイツ
●生年月日:1987年8月19日(36歳)
2023年シーズン成績
●出走:22回
●優勝:0回
●表彰台:0回
●入賞:2回
●完走:21回
●PP:0回
●ドライバーズランキング:16位/9ポイント
通算成績
●F1デビュー:2010年第1戦バーレーンGP
●在籍チーム:ウイリアムズ(2010年)→フォースインディア(2011〜12年)→ザウバー(2013年)→フォースインディア(2014〜16年)→ルノー(2017年〜19年)→レーシングポイント(2020年代役出場)→アストンマーティン(2022年代役出場)→ハース(2023年〜)
●出走:206回
●優勝:0回
●PP:1回
●表彰台:0回
●ドライバーズ選手権最上位:7位(2018年/ルノー)
ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州(当時の西ドイツ)出身のニコ・ヒュルケンベルグは、2002年に10歳でカートを始め、翌年にはドイツ・ジュニア・カート選手権でチャンピオンに輝いた。2005年にはシングルシーターのレースにステップアップし、ジョセフ・カウフマン・レーシングからドイツ・フォーミュラ・BMWに参戦しシリーズ・チャンピオンを獲得した。
その後も複数の選手権に参加したヒュルケンベルグは、A1グランプリやマスターズ・オブ・フォーミュラ3、ヨーロピアンF3などでもタイトルを獲得し、2009年にはF1直下のGP2(現在のFIA F2)で選手権史上初めて、最終戦を残してチャンピオンの座を掴むという実力を見せつけた。
2007年からウイリアムズでテストドライバーを務めていたヒュルケンベルグは、2010年にそのウイリアムズのシートを掴んだ。第3戦マレーシアGPで初入賞を達成し、シーズン終盤のブラジルGPではポールポジションも獲得。チームにとっても5年ぶりの快挙だったが、資金難のウイリアムズが翌年に向けてスポンサーマネーを持ち込めるドライバーを選択したため、この年限りでチームを離脱した。
2011年はフォースインディアのリザーブドライバーを務め、2012年に戦線復帰を果たすもこの年限りでチームを離れることに。2013年はザウバーに移籍するが、チームの資金難により、給料の未払いなどにも悩まされた。その後はフェラーリやロータスなど複数のチームのドライバー候補に上がるも、2014年に古巣フォースインディアに復帰。しかしチームメイトのセルジオ・ペレスが表彰台に上がる一方で、ヒュルケンベルグは最高位が4位と表彰台には手が届かなかった(表彰台未登壇記録は現在も続いている)。
2017年からはルノーに移籍。予選ではチームメイトのジョリオン・パーマーに全勝し、シーズン後半のアメリカGPからはパーマーに代わってカルロス・サインツが加入した。2018年もラインアップは変わらず、ヒュルケンベルグはサインツを上回るランキング7位を獲得した。2019年はレッドブルからダニエル・リカルドを迎えるが、シーズン前半の時点で予選成績でリカルドを下回った。チームはその後エステバン・オコンを契約し、この年限りでルノーのシートを失った。
F1のレギュラーシートを失ったヒュルケンベルグだったが、2020年は代役出場のチャンスを掴んだ。破産手続きを行ったフォースインディアを買収したレーシングポイントに在籍していたペレスが新型コロナウイルスに感染し、急遽第4戦イギリスGPを欠場することに。ペレスの代役候補は複数いたが、いずれも移動などの問題で出場が叶わず、チームをよく知っているヒュルケンベルグの代役出場が決まった。第4戦は決勝レースの直前にマシントラブルが発生したためDNSとなったが、続く第5戦70周年記念GPでは予選で3番手を獲得。見事7位入賞を果たした。シーズン後半の第11戦アイフェルGPでは、ペレスのチームメイトのランス・ストロールが体調不良でレースを欠場することになり、ヒュルケンベルグは地元ドイツで3度目の代役を務め、8位に入賞している。
2021年にはアストンマーティンF1のリザーブ兼開発ドライバーに就任。この年は代役参戦はなかったものの、2022年はコロナに感染したセバスチャン・ベッテルの代わりに開幕戦と第2戦に出場した。シーズン中にはミック・シューマッハーの後任としてハースに加入するのではないかという噂が流れ始め、最終戦の直前に正式にハースへの加入が発表された。ヒュルケンベルグは、4シーズンぶりにF1にフル参戦することになる。
2022年シーズン終了後のタイヤテストに参加した時から、予選一発の速さに自信を持っていたヒュルケンベルグ。課題はレースでのタイヤの使い方で、シーズン中に徐々に改善は見せたものの、小松エンジニアは「まだ伸びる余地がある」と指摘していた。2023年はVF-23の競争力の低さに悩まされた1年だったが、長所を活かしてカナダGPでは2番グリッドを獲得する速さを披露した。
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