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F1 | マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen) 2024年

マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen) 2024年

オランダ / オラクル・レッドブル・レーシング /

ゼッケンNo. :1

●国籍:オランダ
●生年月日:1997年9月30日(26歳)
●身長/体重:180㎝/67㎏

マックス・フェルスタッペン関連ニュースまとめ

2023年成績
●出走:22回
●優勝:19回
●表彰台:21回
●入賞:22回
●完走:22回
●PP:13回
●ドライバーズランキング:1位/575ポイント

通算成績
●F1デビュー:2015年第1戦オーストラリアGP
●在籍チーム:トロロッソ(2015年~16年ロシアGP)→レッドブル(2016年スペインGP~)
●出走:185回
●優勝:54回
●PP:32回
●表彰台:98回
●ドライバーズ選手権最上位:1位(2021年、2022年、2023年/レッドブル)

■マックス・フェルスタッペン プロフィール

 生まれながらにして、レーシングドライバーになる星の下にあった。両親から受けた血は、サラブレッドと呼ぶに相応しい。父ヨスはF1での大成こそならなかったものの、デビュー前にはトップチーム間で争奪戦になるなど、将来を嘱望された才能であった。母ソフィーもカートの世界で堂々男性ドライバーたちとも渡り合い、世界に名を轟かせた存在だ。

 4歳でカートに触れ、7歳のときにレース参戦を始める。8歳の誕生日を迎えた直後、早くも母方の地元であるベルギーの国内タイトルを射止める。翌2006年もベルギーの“ミニ”カテゴリー(10歳以下)を連覇。07年はより上級クラスに進み、ベルギーと父の母国オランダで2冠を果たした。

 さらにタイトル獲得を重ねると、08年の誕生日をを機に11~13歳世代で争われるカデットクラス参戦。この世代でも無敵の存在として君臨すると、12歳から国際舞台への進出が解禁となる。その後16歳となる13年シーズンまでをカートでクラスをステップアップしつつ過ごし、世界選手権を含む数え切れないほど数多くのタイトルを手に入れた。12年には来日経験もある。

 13年の夏からは翌14年のフォーミュラ転向を見込み、テスト走行を開始。まずフォーミュラ・ルノーで9回の経験を積むと、年末にはF3を走らせる機会もあった。最初のフォーミュラでのレースは渡米してのもので、冬でも温暖なフロリダで行なわれるウインターシリーズ。14年1~2月期に参加し、すでに経験のあるドライバーたちを相手に計12レースで2勝5度の表彰台を記録している。

 そして3月には、国内レベルのフォーミュラ・ルノーなどを経ず、F3ヨーロッパ選手権への参戦が発表される。16歳にして、いかに大器ぶりを評価されていたかを表すエピソードだ。第2ラウンドとなるホッケンハイム開催のレース3でまず初勝利を手にすると、その後は6連勝を含む計33レース中10勝の成績だった。チャンピオンシップはエステバン・オコンの3位に敗れたが、堂々のシーズン最多勝だ。また、各国の強豪が集う母国オランダ開催の「マスターズF3」も制した。

 この才能を、F1界が放っておくはずもない。シーズン中から各チームによる誘いの手が伸び、最終的にはメルセデスとレッドブルの間での争奪戦となった。そして17歳の誕生日を迎える以前、まだ8月の段階でフェルスタッペンのレッドブル・ジュニアチーム入りが発表される。決め手となったのは、メルセデスはテスト契約の提示に留まったのに対し、レッドブルが翌15年のトロロッソのレギュラーシートを保証したことだった。

 レッドブルによるプログラムは契約後すぐにも始まり、F1ドライブに必要なスーパーライセンス発給を受けるためのプライベートテストを実施。トロロッソのクルマを使って、規定距離を稼ぐ。そして、スーパーライセンスの発給が下りると、10月鈴鹿のFP1でトロロッソを走らせ、グランプリウイークのデビューとなった。この年さらに2度のFP1を経験、さらに最終戦アブダビ終了後の居残りテストで翌年に控えた“真の”F1デビューに備える。

 年が明け15年新車テストを終えると、いよいよ開幕戦オーストラリアを迎えた。決勝日は3月15日、この日がフェルスタッペンの正式なF1デビュー日として記録される。17歳166日、このF1史上最年少デビューは規定見直しが今後行なわれない限り、もう更新されることはない。フェルスタッペンの公道免許を持たない17歳デビューは各方面でさまざまな議論を呼んでおり、FIAがその後「18歳以上」、「自動車免許を所持」等をスーパーライセンスの発給条件として書き加えたからだ。

 そのデビュー戦こそエンジントラブルによるリタイアに終わるが、第2戦マレーシアで7位入賞。17歳180日の史上最年少入賞記録もマークする。この年の獲得ポイントは49、ランキング12位でシーズンを終えた。

 16年もトロロッソ残留で1年が始まる。ところが第5戦のスペインを前に、フェルスタッペン本人にとっても望外の事態が起きた。レッドブルが過去2戦で接触アクシデントを繰り返したダニール・クビアトをラインナップから外し、代わってフェルスタッペンを昇格させることを決めたのだ。

 フェルスタッペンはこの突如訪れたレッドブル緒戦を4番グリッドからスタートすると、メルセデス勢の同士討ちもあって、トップでチェッカーフラッグを受けた。フェルスタッペンにとってF1初表彰台でもあるこの勝利は、セバスチャン・ベッテルが持っていた史上最年少優勝記録21歳73日を18歳228日と大幅に更新するものだった。

 以後4勝を加えてレッドブル4年目となる19年には、第9戦オーストリアでこの年からチームとパートナーシップを組んだホンダにF1復帰後初優勝をもたらす。初ポールポジションは同年第12戦のハンガリー。こちらは史上最年少を逃したものの、F1通算100人目の獲得者となっている。

 2020年は新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れ、7月にオーストリアからシーズンがスタート。レッドブルの地元で3連勝が期待されたが、第1戦はトラブルでリタイア、第2戦は3位に終わった。

 シーズン初優勝を飾ったのは、シルバーストンで行われた第5戦70周年記念GP。予選では唯一フェルスタッペンだけがハードタイヤを履いてQ2を突破し、メルセデスとは異なる戦略で勝利をつかんだ。

 だがその後はメルセデスの後塵を拝するレースが続き、フェルスタッペン自身は「3番手をサブスクリプションしているようだ」と話すほど。しかし17戦中11戦で表彰台に上がる(2度の優勝を含む)抜群の安定感でポイント獲得を重ね、最終戦アブダビGPではポール・トゥ・ウイン。2020年は前年と同じドライバーズランキング3位でシーズンを終えた。

 2021年は開幕戦からルイス・ハミルトンとタイトル争いを展開。イギリスGPとイタリアGPでは接触しリタイアになるなど、シーズンを通して激しいバトルが続いた。しかしフェルスタッペンがリタイアでレースを終えたのはその2戦と、レース終盤にタイヤのパンクに見舞われたアゼルバイジャンGPだけ。ハンガリーGPではスタート直後のクラッシュに巻き込まれたが9位に入賞し、それ以外の18戦は優勝か2位という成績を残した。ハミルトンと同点で迎えた最終戦アブダビGPでは最終ラップで首位に浮上し、自身初のF1チャンピオンに輝いた。

 選手権連覇を目指して臨んだ2022年は、序盤3戦で2度のリタイアに見舞われる厳しいスタートを切った。だが第4戦以降、ヨーロッパラウンドに入るとレッドブルは徐々に復調し、反対にライバルのフェラーリ勢が戦略のミスやトラブルなどで失速。フェルスタッペンは勝利を重ね、シーズン中盤には母国オランダでの勝利を含む5連勝を記録。大雨のなかで行われた日本GPではポール・トゥ・ウインを記録し、シーズン終了を待たずに2度目のドライバーズタイトルを獲得した。またこの年は15勝を挙げ、ドライバーの年間最多勝利記録を更新する圧倒的な強さを見せた。

 2023年、開幕4戦は僚友セルジオ・ペレスと勝利を分けあったフェルスタッペンだったが、第5戦以降のフェルスタッペンはペレスだけでなくそれ以外のドライバーも突き放す圧倒的な強さを誇った。マイアミGPからイタリアGPまでの間にシーズン中の記録として最多となる10連勝を記録し、最終的に年間19勝を達成。もちろんこの数字も歴代最多となり、3度目のタイトルを記録したフェルスタッペンにとって文句なしの1年となった。

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