イギリス / マクラーレン・フォーミュラ1チーム /
ゼッケンNo. :4
●国籍:イギリス
●生年月日:1999年11月13日(24歳)
●身長/体重:170㎝/64㎏
2023年成績
●出走:22回
●優勝:0回
●表彰台:7回
●入賞:11回
●完走:21回
●PP:0回
●ドライバーズランキング:6位/205ポイント
通算成績
●F1デビュー:2019年第1戦オーストラリアGP
●在籍チーム:マクラーレン(2019年~)
●出走:104回
●優勝:0回
●PP:1回
●表彰台:13回
●ドライバーズ選手権最上位:6位(2021年/マクラーレン)
7歳でカートを始め、レース参加は2008年から。1年目は地元のクラブレベルで、09年全国選手権にステップアップすると最初のレースでポールポジションの逸材ぶりを披露した。
12年に『フォーミュラカートスターズシリーズ』で初タイトル。翌13年からは本格的に国際舞台への進出を始め、『KFJ』クラスでヨーロッパ選手権、ユーロシリーズ、スーパーカップの3冠を果たす。世界選手権4位の結果も残した。14年は年齢別を外れカート最高峰の『KF』クラスを走り、まだ15歳の誕生日を迎える前、史上最年少で世界選手権王者に輝く。
これでカートを卒業し、15年にフォーミュラ転向。MSA(英国のモータースポーツ連盟)フォーミュラチャンピオンシップ(規格はF4)にエントリーし、圧倒的な速さを見せてデビューシーズンのタイトルを獲得した。また、ドイツやイタリアでもF4のレースを走った。
16年はまず南半球のニュージーランドに渡り、トヨタ・エンジンのワンメイクフォーミュラ(トヨタ・レーシングシリーズ)にフル参戦し、6勝を挙げて王座獲得。ヨーロッパに戻るとフォーミュラ・ルノー・ユーロカップ、同北ヨーロピアンカップ(NEC)の両シリーズで、いずれも年間タイトルを手にした。この年の終盤にはF3にも進出、スポット参戦ながら英国選手権で4勝を挙げている。結果、同国出身の最優秀若手ドライバーとして、ふたつの賞に選出も受けた。
そのうちのひとつBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)ヤングドライバー賞はマクラーレンが後援しており、翌17年2月に育成契約を結ぶ。17年はF3ヨーロッパ選手権に参戦し、全30レースで9勝、20回の表彰台で、ここでもタイトルを手にした。
この年の8月にはマクラーレンから、ハンガリーGP後の居残り合同テストで初のF1ドライブの機会を与えられる。好ペースを刻んで、首脳陣からの信頼を高めた。結果、同11月にF1チームのテスト兼リザーブドライバーとして、マクラーレンとの契約を新たに結び直した。
年が明けて18年1月には、フェルナンド・アロンソが参戦することで話題を集めた米デイトナ24時間レースでチームメイトを務める(結果はクラス13位/総合58位)。その後はFIA F2でフルシーズンを闘い、開幕戦バーレーンのレース1で幸先良く1勝。その後勝利には恵まれなかったものの、計9回の表彰台を記録して、完全にシリーズを支配したジョージ・ラッセルに次ぐランキング2位につけた。
このシーズン中にマクラーレンでは絶対的エースとしてチームを牽引したアロンソが翌19年F1離脱を表明し、ドライバーズラインナップの再考が迫られた。チームはストフェル・バンドーンを含めての一新を決め、ルノーからカルロス・サインツJr.を獲得するとともに、ノリスの19年レギュラー昇格を確定させた。
ノリスは19歳124日で19年開幕のオーストラリア決勝日を迎えることで、これは英国人ドライバー史上もっとも若く、またマクラーレンの起用としても最年少でのF1デビューとなる。F1全体を見渡しても、マックス・フェルスタッペン、ランス・ストロールに次ぐ年少3位の記録だ。
ノリスはデビュー戦からQ3進出を果たすと、最終的に予選8番手のタイムをマークした。チームの抜擢に相当するスピードぶりを示し、周囲からの評価も高まった。しかしながらレースは12位で終え、入賞は逃す。
続く第2戦バーレーンは、2戦連続のQ3進出。レースは6位までポジションを上げ、F1初入賞を決めた。19歳138日の入賞は、これもフェルスタッペン、ストロールに次ぐ史上3位の若さだった。その後はキャリアに優るチームメイトのサインツに獲得ポイントで大きくギャップを空けられるものの、予選では互角以上とも言える闘いぶりだ。これがデビューシーズンだということを考慮に入れれば、F1の次代を担う大器のひとりに数えられる。
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でシーズン序盤戦の多くが延期や中止に追い込まれた。そんななかノリスはチャリティのバーチャルレースに参戦。ファンからの寄付金が目標額に到達したため、事前の公言通りに髪の毛を丸刈りにした。
ようやく7月にシーズンが始まると、第1戦ではペナルティによりルイス・ハミルトンが降格し、ノリスが3位に入賞。繰り上がりではあるがF1での初表彰台を獲得した。17戦で行われた2020年シーズンにおいて、ノリスのリタイアは第11戦アイフェルGPのわずか1回で、入賞を逃したのもアイフェルGPを含めた4回。安定して入賞を続け、サインツJr.とともにマクラーレンのコンストラクターズランキング3位という成績の大きな立役者となった。
マクラーレンで4年目を迎えた2021年は、シーズンを通して表彰台を4度獲得し、ロシアGPではキャリア初のポールポジションも獲得。終盤の雨に翻弄されて優勝を逃すも、2021年は全22戦中20戦で入賞を記録するという抜群の安定感を示した。2022年シーズン開幕前には新たにマクラーレンとの契約を延長し、2025年までの残留が決定。チームからの信頼もいっそう厚くなっているようだ。
2022年はチームメイトのリカルドが不振にあえぐ一方、ノリスは昨年同様に入賞を重ねた。この年は全22戦のうち17戦で入賞し、エミリア・ロマーニャGPでは表彰台を獲得した。2023年はチームメイトのルーキーのオスカー・ピアストリを迎える。
2023年シーズン序盤はマシンパフォーマンスが低かったこともあり、トップ5にも入れないレースが続いた。しかし夏になってマクラーレンが大型アップデートを始めると、ノリスはその最初のレースとなったオーストリアで4位、続くイギリスとハンガリーでは2位と成績が向上。後半戦はラスベガス除く全てのレースで入賞し、表彰台を5回獲得。日本GPではピアストリとダブル表彰台も実現させた。2024年の1月にはチームとの契約を複数年で延長したことも発表している。
公式サイト:
https://landonorris.com/
Facebook:
https://business.facebook.com/landonorris1/
Instagram:
https://www.instagram.com/landonorris/
Twitter:
Tweets by LandoNorris