更新日: 2017.04.20 07:02
今宮純によるF1中国&バーレーンGP採点:ベッテル好みにピタリとハマった“ジーナ”
☆3 セルジオ・ペレス
自己ベスト記録さらに更新。33レース完走、13戦連続入賞、これは現在ナンバーワン。バーレーンでは不運な予選18位から1周目に5台抜き、そこから着実に上昇し6位マッサと8秒差。TV画面にあまりとらえられなくても記録がもの語る存在感。
☆3 バルテリ・ボッタス
自分が犯したミスは自分で償う。新人時代からメンタルの強さを秘めていた。中国GPでセーフティーカー走行中にスピン、不用意なミスが騒がれた6日後に初PP(81戦目)、先輩ミカ・ハッキネンは93戦目だった。フリー走行で気になったこと、Tウイングがまた脱落、どうして彼だけに。推測するとハミルトンと異なるラインを通過しているから、あるいはサスペンション設定が違うからか……。共通パーツなのにああなるのは共振現象など原因があるはず。
PPスタート前にタイヤ内圧管理でトラブルがあり、苦戦を強いられたバーレーン。チーム側のミスはピットストップ6秒にも表れ、あげくにチームオーダー発令に従い3位。この2週にさまざまな試練に直面した彼は、強いメンタルで乗り越えていくことだろう。
☆3 ルイス・ハミルトン
上海ではあれほど柔和なスマイルでいたのに、バーレーンのレース後はまるっきり表情が変わった。感情の起伏が表に出るタイプ、ベッテルに7点差を喫した2位は痛い。終盤、ボッタスに譲れというオーダーが出ると意外なところで烈しい抜き方をした。通常なら無難なストレートでかわせばいいのに12~13コーナーで行った。よほど心理的に熱くなっていたと見てとれる。現時点でメルセデスのアドバンテージは激減、予選アタックのPUモードだけは上回っていてもほかは厳しくなっている。