投稿日: 2017.05.18 11:52
更新日: 2017.05.18 12:57
更新日: 2017.05.18 12:57
今宮純によるF1スペインGP採点:母国ファンの声援に応えた英雄アロンソの底力
Jun Imamiya
☆4 バルテリ・ボッタス
これまでCE交換が中国GPであったがここで初めて、PUに問題を抱えた。金曜夜にチームは残業した結果、新「ステージ2」PUを断念して5レース使用の従来PUに戻す。
それで3位グリッド確保は上出来だろう(セクター・ベストは無かった)。1コーナーでライコネンと接触、ペナルティはなかったがダメージはあったはずだ。序盤ペースが上がらず、守備的ミッションに従いベッテルの壁になってハミルトンをアシスト。
39周目、昨年マレーシアGP以来10戦ぶりにメルセデスPUに致命傷。それでもピットに戻ってから首脳陣と談笑するなど、昨年までのニコ・ロズベルグとは全く違う従順な態度がボッタスらしい。
☆4 セルジオ・ペレス
4コーナーと9コーナーでの追い風に苦しみながら今季ベスト・タイの予選8位を確保。彼の巧みなレースメイキング術は①確実なスタートダッシュ、②1コーナーの見切り、③ポジション固め、④想定ペース維持に集中。
単独走だと難しいのにメキシカンのメンタルは強靭だ。ダブル入賞22点、昨年モナコGPに次ぐ大量点で中間チームをリード。
☆4 カルロス・サインツjr,
誰にも得意コースは必ずある。それが母国なら最高、3年ずっとチームメイトを予選/決勝で破ってみせた。5コーナー脇に設けられたサインツ応援スタンドは大賑わい。
接近戦を続ける彼のトロロッソはタービュランスの影響が少なく見え、ジェームズ・キーテクニカルディレクターのSTR12コンセプトは的をついている。