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投稿日: 2017.06.13 10:12
更新日: 2017.11.07 11:56

手厚いチームのサポートを受け、新人ストロールが母国カナダGPで初成果【今宮純の視点】


F1 | 手厚いチームのサポートを受け、新人ストロールが母国カナダGPで初成果【今宮純の視点】

 チャンピオンだって壁にぶつかる、タイム次元が上がると一層難易度が高まるコース。それは子供のころから観戦してよく分かっている。土曜からウルトラソフトを履き、そのグリップ感覚を感じとっていざ予選へ。攻めようとする彼の意志がブレーキングに現れていた。

 突っ込みすぎ→リヤがぶれてコントロール→アンダーになって加速(トラクション)が鈍る→リズムがとれない。結果は17位。

 ミスせずクラッシュしなかったことと、セクター3のタイムがトップ10に接近できたことは悪くない。十分なトップスピード332.1KMHはマッサ332.5KMHと同等なのだから、落ち着いて仕掛ければオーバーテイク・チャンスは作り出せる。

2017年F1第7戦カナダGP フェリペ・マッサはスタートの接触に巻き込まれリタイア
2017年F1第7戦カナダGP フェリペ・マッサはスタートの接触に巻き込まれリタイア

 コーナーを二つまわっただけで7位マッサはカルロス・サインツJr.に体当たりされて終わった。17位からスタートした新人は後方にいたからしっかり周りを見て、あの混乱に巻き込まれずにすむ。

 幸運かもしれないが、それだけではないだろう。予選アタックにこだわらず下位からでもチャンスは作れるとコーチングされた彼は、15番手から初陣を開始する。

 ジョリオン・パーマー、ニコ・ヒュルケンベルグらを抜き、25周目10位からピットへ。静止時間2秒1、これは今年彼の最短ストップだろう(落ち着いて集中できているのを直感)。いったん17番手に下がるがそこから挽回に転じていく

 激しい中団バトル・グループから入賞圏に迫るストロール、46周目にフェルナンド・アロンソをかわし10位へ。


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