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投稿日: 2016.05.02 13:36
更新日: 2016.05.02 13:37

今宮純の決勝インプレッション:ロシアン・ルーレットを逃れた、王者と若手「匠の技」


F1 | 今宮純の決勝インプレッション:ロシアン・ルーレットを逃れた、王者と若手「匠の技」

 ロシアン・ルーレットで不運を引いたのはベッテル。他にもニコ・ヒュルケンベルグとリオ・ハリアントが、たった1000メートルで第4戦を終えることに。彼らだけでなくクビアトもダニエル・リカルドもピットインを強いられ、マーカス・エリクソン、セルジオ・ペレス、エステバン・グティエレスもハズレ……。

 “ビンゴ”を得たのは、そう、10番グリッドからパワーユニット交換作業の末にスタートしたルイス・ハミルトンだ。さらに14番グリッドからのフェルナンド・アロンソと17番手からのケビン・マグヌッセン。1周目に5位、7位、10位まで上がった3人の危機回避プレーは秀逸。国際共同映像では、はっきりとらえていないが、とっさに1コーナー入口でアウトサイドラインに進路を取って回避している。

 この瞬間状況判断力は正しい。とくにハミルトンとアロンソは減速することなく、広いエスケープを使い、加速している。通常であれば「コース外の走行プレー」は審議対象になっても、危機回避するためのアウトサイド走行は、なりにくい。さすがチャンピオンの技だ。これでハミルトンは5台を抜き、アロンソも一気に入賞圏内レースを可能にし、ルノーのマグヌッセンも千載一遇のポイントチャンスを得た。


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