更新日: 2017.08.03 15:25
今宮純によるF1ハンガリーGP採点:ゲームメーカーとしてファンを魅了したキミ
☆☆ カルロス・サインツJr.
完走すれば入賞率は100%、ポジションアップ・レースを重ねる。同郷先輩とのバトルがこの日の見せ場、きわどいプレーを通じて学ぶことがあったはずだ。先輩の技を後輩はコース上で盗まねば……。
☆☆☆ ポール・ディ・レスタ
いちばん彼が速かった。正確なピットストップ最速2.24秒、2位ストロール2.33秒、ウイリアムズ・チームが1-2。ここのピットレーンはコンクリート舗装なのでグリップ感がかなり違い難しい。予選からすべてぶっつけ本番、ピットストップ練習など未体験、その状況できっちり実行したのを誉めたい(ちなみにマクラーレン勢は3秒以上で最下位)。
☆☆☆ バルテリ・ボッタス
華はなくとも味がある――。5戦連続表彰台でいつものように礼儀正しい態度でいたボッタス。このレースとは直接関係ないかもしれないが、日頃からユニークなトレーニング・メニューを陸上競技場でやっている。スピード・ダッシュ(加速力)と、ステップ・ラン(敏捷性)をミックスした練習法はアスリートと同じメニュー。フィジカル能力では今彼がナンバーワンではないか。
☆☆☆ ダニエル・リカルド
FP3で起きたハイドロ・トラブルが無かったなら、少なくとも2列目は確実と思わせるマシンの仕上がりでいた。直線で劣ってもコーナー・ボトム速度は明らかに速く、十分に2強マシンに迫れたはず。それだけにスタート後の同士討ちに怒り心頭。しかしそれをしこりにせず、若い相棒とすぐ和解したリカルドは度量が広い。