更新日: 2017.08.07 12:41
マクラーレン・ホンダ甘口/辛口ダブル評価 F1ハンガリーGP編
その最大の要因が、マクラーレンの車体にあることは言うまでもない。ハンガロリンクでもフロアとリアウイングをアップデート。あるエンジニアは「モナコはドライバーの腕の差が結果を左右するが、ハンガロリンクは車体性能が大きく反映されるコース。そこでメルセデスが苦しんだということは、車体性能だけならトップ3に入っている」と言うほどだ。そのエンジニアによれば、トップ3のあとの2チームはレッドブルとフェラーリだという。
ホンダの長谷川総責任者も、2台そろってスペック3エンジンを使用したイギリスGPあたりから、「昨年とだいたい同じポジションに戻ってきた。イギリスGPではポイント獲得はならなかったが、フォース・インディア、ウイリアムズとほとんど同じペースだったことは評価したい」と、前半戦の失速から立ち直ってきたことをうかがわせる発言をしていた。
ハンガリーGPで9点を追加して合計11点にしたマクラーレン・ホンダは、ザウバーを抜いてコンストラクターズ選手権の最下位を脱出した。とはいえ、ひとつ上のランキング8位のルノーは26点とその差は15点もある。ただし、昨年はベルギーGP以降の後半戦だけでマクラーレン・ホンダは34点を獲得しており、挽回できない差ではない。
もちろん、そのために最も必要となる武器は、スペック4であることは言うまでもない。F1は夏休みに入ったが、HRD SakuraのF1スタッフにのんびり夏休みを取っている余裕はない。
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マクラーレン・ホンダ辛口コラム ハンガリー編:ルノーに追いつきつつあるホンダと、それを認めないマクラーレン