更新日: 2017.09.03 09:14
マクラーレン「Q3でバンドーンに問題発生、残酷にも上位を狙う機会を奪われた」/F1イタリアGP土曜
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
モンツァの土曜は混乱した展開になったが、チームとドライバーたちは素晴らしい仕事をした。しかしストフェルのQ3での見事なパフォーマンスを十分に生かせなかったことが残念だ。予選は長時間にわたって中断され、忍耐力が求められる状況であり、コース上は極めて難しいコンディションだった。ドライバーたちはふたりとも、激しい雨のなか、マシンにダメージを与えることなくコース上にとどまり、非常に良い仕事をした。楽にQ2に進むことができたことに励まされた。
Q2では、フェルナンドをセッション終盤にのみ走らせることを決めた。ペナルティを受けるため、フェルナンドの予選順位はストフェルに比べて重要ではなかったからだ。フェルナンドはインターで堅実な走りをした。本当ならもっと速く走ることができたが、ストフェルをQ3に送り込むため、彼のタイムを上回らないよう気をつけた。フェルナンドは難しい状況のなかでチームのために最善を尽くした。素晴らしい仕事をしてくれた彼に感謝したい。
ストフェルも見事な仕事をした。雨が弱まるにつれて、徐々にラップタイムを向上させていき、すべてを最大限に生かし、最後のフライングラップでQ3進出を決めてみせた。
Q3では雨が激しさを増していき、いつもとは異なる結果が生まれるように思われた。悪化するコンディションの下で各車が走行するなか、最後の最後にストフェルが驚きの結果を引き出す可能性があったのは間違いない。だが残念ながらそうはならなかった。ストフェルはポジションアップを狙った最後のアタックの機会を残酷にも奪われたのだ。タイムを更新しつつあったにもかかわらず、パワーのロスのために最後の走行を切り上げなければならなかった。パワー低下の原因については現在調査中だ。
それでもストフェルは素晴らしい走りをした。明日は(他車の降格により)さらに上位のポジションからレースをスタートすることになるだろう。