投稿日: 2017.10.24 12:53
更新日: 2017.10.24 12:54
更新日: 2017.10.24 12:54
後方から次々とライバルを撃墜していくフェルスタッペンの凄み【F1アメリカGP決勝分析】
Jun Imamiya
ハミルトンが見せたオーバーテイクはほぼセオリーなパターンに基づく。マシン&PUの強さを引き出し、手前のコーナー脱出から“オーバーテイク準備”にいき、加速時にスピードをプラス。リスキーな競り合いパスはしていなかった。
昨晩から雨が降り続き、コース上はグリーンな路面になっていた。偶数列でもグリップのハンデは減る。2位セバスチャン・ベッテルは五分五分の加速からまっすぐ加速、1コーナーには少しセンターよりへ移行。これが巧かった。
蹴り出しがその後の中間加速につながるCOTA、エンジニアは不利と言うインサイドラインを選んだ彼のドライバー力はさすが。
5秒ペナルティによる降格で決勝4位とされたマックス・フェルスタッペン(16番グリッド)も、凄みを随所で演じた。1周目13位から10周目6位へ、後方から確実に数台を撃墜する際は安全範囲内でかわした。
そして最後のキミ・ライコネンとのバトルではセクター3からリスク覚悟の一撃で17コーナーのインからダイビング、5秒ペナルティとジャッジされたがあれこそレーシング魂(ちなみにスチュワードはライコネンと同郷のミカ・サロ、元フェラーリで6戦)。